2017.08.15(2023.09.27 更新)
SAVE THE ISLAND BEAR 四国のツキノワグマを救え!
ご寄付
専門度:
テーマ:絶滅危惧種生息環境保全
フィールド:森林
活動のご報告
生物多様性保全室の出島です。
昨年に引き続き、調査続行中です。62台ものセンサーカメラをしかけていますが、ツキノワグマは果たして…!?
生物多様性保全室の出島です。
皆様の支援を活用した2017年7月以降の取り組みと、1月28日に徳島大学で開催するシンポジウムについてご報告します。
生物多様性保全室の出島です。
皆さまからのたくさんのご支援で、30日時点で目標金額を達成することができました!
心から御礼申し上げます。詳細は以下からご覧ください。
生物多様性保全室の出島です。
皆さまからのたくさんのご支援に、心から御礼申し上げます。
高知県まで、調査に行ってきました。いただいたご寄付の途中経過もご報告していますので、ぜひご覧ください!
四国ツキノワグマ保護プログラム
SAVE THE ISLAND BEAR ツキノワグマの生息する世界で一番小さな島
皆さんのご支援が必要です。
ご寄付のお願い
今回は様々なご支援の方法を用意しております。ぜひ自分にあった方法でのご支援をよろしくお願いいたします!
1.WEBサイトからのご寄付
2.ヤフーネット募金
Tポイントを使って1ポイントから寄付できます。(Yahoo!JAPAN IDが必要です。)
3.LINEスタンプ
さりげない会話のスタンプで四国ツキノワグマの現状を広める仲間になって下さい!
LINEスタンプ「SAVE THE ISLAND BEAR」を見てみる
四国のクマが絶滅してしまうかもしれません!
近年、本州を中心に、人とツキノワグマとの軋轢に関するニュースを目にすることが多い一方で、九州ではすでに絶滅してしまったことや、四国で絶滅の危機にあることはあまり知られていません。今、私たちは、クマの存在そのものに価値を感じ、クマと共生する未来を選べるかどうかの岐路に立っています。
ツキノワグマは国際的にはアジアクロクマと呼ばれています。その名前のとおり、西アジアから、東アジアにかけての森林地帯に広く分布していました。
しかし、過剰な森林の利用に伴う生息地の減少や、さまざまな体部位を食肉や漢方薬として利用することを目的とした過剰な捕獲(密猟も含む)により、すでに絶滅した地域も多く、現在でも個体数の減少が進んでいるのが現状です。
そのため、国際自然保護連合のレッドリストでは、絶滅の危険が増大している「危急種(絶滅危惧Ⅱ類)」として、保護の対象となっています。
▲世界のツキノワグマ(アジアクロクマ)の分布図
※IUCNウェブサイト『The IUCN Red List of Threatened Species. Versuib 2017-1.』より引用
世界的に見れば、100万人を越える人々が住む街から遠くない自然にツキノワグマが生息しているという日本の状況は、驚異的といえます。
四国に生息するツキノワグマの生息確認数はわずか十数頭。20年後に絶滅する確率は6割以上とする研究結果もあります。四国では1986年以降捕獲記録はなく、1994年からは捕獲禁止の保護策もとられていますが、個体数が増加する兆しが見られません。
個体数が減少した原因は、高度成長期の木材需要の高まりによって多くの自然林がスギやヒノキなどの人工林に変えられたことと、ツキノワグマがスギの皮を剥いでしまう林業被害を防ぐために、捕獲が奨励されたことです。
1974年には徳島県で1頭40万円の報奨金が出され、1970年代には10年間で60頭が捕獲されています。
これまでの調査で、現在の四国のツキノワグマは、わずかに残された奥山の自然林で、人目を避けるように生息していることがわかっています。
★日本のツキノワグマの現状については、会報『自然保護』7-8月号で最新の知見をまとめています。
この状況を解決するために、日本自然保護協会は、長年クマ類の保全と調査研究・普及啓発に取り組んでいる日本クマネットワーク(JBN)、地元で地道な調査を進めてきた四国自然史科学研究センターと連携して、今後3年間で以下の4つの取組を進めます。
- 広域かつ詳細な生息状況の把握
- 四国でのツキノワグマと人とのかかわりや意識の把握
- 長期的な生息環境の保全
- 普及・啓発
今年(2017年)、これらの取り組みを進め、科学的な解析に十分なデータを集めるためには、8月末までに500万円の資金が必要となります。ご支援よろしくお願いいたします。
※ 無事に目標金額を達成することができました!(スタッフブログ)
担当者の想い
四国はツキノワグマが生息する世界で最も小さな島です。その事実は、人と自然が共生した島のあかしです。なんとか絶滅の危機をのりこえ、それが地域の誇りになる日を目指していきたいと思います。(生物多様性保全室 出島)
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皆さまからいただいたご寄付で、以下の目的を達成します。
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1.広域かつ詳細な生息状況の把握
効果的な保全対策を行うためには十分な現状把握が不可欠です。科学的な解析に十分な情報を収集するためには、50km四方に約150台のカメラトラップ※1と、ヘアトラップ※2、GPS発信機の装着※3が必要です。
※1カメラトラップ:ツキノワグマ等の動物に反応する自動撮影カメラによる調査
※2ヘアトラップ:鉄線のトラップにより体毛を採取してDNAで個体識別を行う調査
※3GPS発信機:捕獲したツキノワグマに装着して位置情報を記録する調査 -
2.四国ツキノワグマと人とのかかわりや意識の把握
四国における人とツキノワグマのかかわりや意識について、過去と現状の把握を進め、普及啓発や、地域での教育活動への活用をおこないます。
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3.長期的な生息環境の保全
四国ツキノワグマはわずかに残された自然林に依存して生息していることが明らかになっています。ツキノワグマの生息環境を改善するためには、現在の主要な生息地の周辺で、ドングリ等がなる豊かな自然林を増すことが必要です。そのために、不採算な人工林を自然林に戻し、その過程で生産される木材を積極的に利用することを進めます。
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4.普及・啓発
四国ツキノワグマの危機的状況や、本プロジェクトの中で明らかになったことについて積極的に発信していきます。現在の生息地周辺の方々に理解を深めて頂くとともに、四国及び全国の方々へ理解やご支援を求めていきます。
これらの取り組みを進めるために活動資金が必要です。
ご支援よろしくお願いいたします。また、ぜひご家族やご友人にもお知らせください。