日本自然保護協会は、生物多様性を守る自然保護NGOです。

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自然観察指導員とは

自然観察指導員 自然観察指導員とは

自然観察指導員とは

自然観察指導員とは、「自然観察からはじまる自然保護」を合言葉に、地域に根ざした自然観察会を開き、自然を守るための仲間をつくるボランティアリーダーです。”自然観察会をする→たくさんの人に自然の魅力に気づいてもらう→自然を大切にしようと思う仲間を増やす→豊かな自然を次の世代に引き継ぐ”、という自然保護につなげます。一人一人の出来ることはたとえ小さくても、想いを持った人が全国各地で少しずつでも活動することで、たくさんの仲間をつくることができます。そして、仲間の想いが集まれば、社会を変える大きな力になります。自然を大切にしたい!その想いがある方は自然観察指導員として一緒に活動しましょう!
 

自然観察指導員一問一答!

自然観察指導員は資格ですか?免許ですか?

特別な技能を有することを証明したり、地位や立場を保証するものではありません。「自然保護のために行動したい」という自発的な意志を「登録」する制度です。

生き物の名前も知らないし、活動経験もないけど、指導員講習会に参加できますか?

生き物の名前を知らなくても、活動経験がなくても、まったく問題ありません。知識や経験を問わず、どんな人にでもわかるように、自然を理解し自然の見方が身につくようなプログラムですので、安心してご参加ください。

自然や生き物の専門知識がないけど、自然観察指導員になれますか?

専門知識は必須ではありません。自然観察指導員に必要なものは、自然を守りたい、自然の大切さを伝えたい、人と自然のよりよい関係をつくりたい、という気持ちです。

自然観察指導員になれば、自然系の仕事に就くことはできますか?

指導員登録すれば就職が約束されるものではありません。しかし、各地のビジターセンターや国立公園パークレンジャー、環境コンサルタントなど、仕事としても自然観察指導員として活動されている方が多くいます。最近では動物園水族館職員や、公園管理者、保育士、企業のCSR担当者、観光ガイド、ジオパークガイドなどの受講者も増えています。いわゆる自然系の仕事だけでなく、いろいろな仕事で環境についての知識や経験のある人材が求められるようになってきています。

自然観察指導員はどんな仕事ですか?

仕事ではなく、自主的な活動が基本です。自然観察指導員の役割は、自然観察会を通じて、自然のしくみのおもしろさや不思議さ、そして自然の大切さを伝えることで、自然を大事に思う仲間をつくることです。

自然観察指導員はボランティアでないと活動してはいけないのですか?

大切なことは「自然を守りたい、自然の大切さを伝えたい、人と自然のよりよい関係をつくりたい」という意志であり、ボランティアか有償かは関係ありません。観察会や講師の依頼を受けた場合やお仕事として活動される場合でも、自然観察指導員の腕章やネームホルダーは活用できます。ただし業務として活動する場合は、指導員保険の適応外にな りますのでご注意ください。

自然観察指導員に登録するのにいくらかかりますか?

登録費用は指導員講習会の参加費に含まれています。参加費は開催回によって異なりますが2~3.5万円ほどです。

自然観察指導員になったら一生涯続くの?

1年ごとに更新が必要です。費用は会員種別によって異なりますが、多くの方はNACS-J会費5,000円+指導員継続料1,300円=6,300円です。これらには、指導員保険代や隔月発行の会報代、1年間のサポート代などが含まれています。

指導員になったら、活動報告などの義務はあるの?

報告や義務はとくに設けていません。

自然観察指導員になるには

自然観察指導員講習会を受講・修了し、登録申請すると自然観察指導員に登録できます。
「自然保護のために行動したい」という自発的な意志を「登録」する制度ですので、気持ちがあればどなたでもなることができます。

自然観察指導員講習会の詳しい案内はこちら

自然観察指導員の登録要件

  • 地域の自然観察会活動をすすめる意欲をもった方で、自然観察指導員講習会の全課程を修了し、満18歳以上であること
  • NACS-J普通会員であること(登録申請時に入会することもできます)

詳しい『自然観察指導員に関する規程』はこちら

 

自然観察指導員の声

自然観察指導員として全国で活躍している方々は、様々な場面で工夫を凝らした観察会を開いたり、自然保護活動に取り組んでいます。

自然観察指導員の声をみる

 

自然観察指導員のはじまり

1970年代前半、学校教育で環境教育として認識されていたのは「公害教育」だけでした。
そんな時代に当協会は「自然保護教育」の必要性を訴え、独自の教育プログラム作りを目指していました。

金田平氏、柴田敏隆氏、青柳昌宏氏が中心となり現在の指導員講習会の骨格が作られ、1977年には指導員講習会のテキストとして「自然観察指導員ハンドブック」を発行しました。

これは日本で初めての自然保護教育のための教科書でした。そのテキストの巻末には、「自然観察指導員認定制度」が掲載され、協会が全国で講習会を開催し、ボランティアの自然観察指導員を養成することが規定されました。翌年1978年からはじまった自然観察指導員の養成講習会は現在500回以上を数え、受講者は3万人を超えています。

 

 

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