
「生物多様性(biodiversity)」は、生きものの「かたち」や「はたらき」や「くらし」が、地球始まって以来の長い歴史の中で、お互い同士の関係によってつくり上げられてきていること、すなわち存在する生きものそれ自身と、それらの間のさまざまな関係を、全体として示す用語です。
この言葉は、人間活動による種の大量絶滅と衰退、それによる生物相や生態系の地球規模での急激な変質の危機を、どうすれば回避できるかを目標として、新しくつくられたものです。
生物多様性の保全は、人類の今後の生存のためにも必要不可欠です。またそのためには、そこから生まれた人間自身の文化の多様性に基づいて行うことが大切です。あえて言えば、「生きもの-文化複合多様性」の保全こそが、重要な目標なのです。
(『自然保護』2007年1・2月号/川那部浩哉「生物多様性という言葉の意味」より一部抜粋)
NACS-Jは、尾瀬の湿原を保存しようとした出発点から一貫して、地域の環境を「まとまりで守る」ことに取り組んできました。NACS-Jが目ざす自然保護は、はじめから生物多様性へと向かう道のりだったといえます。
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