

くらしている場所は、湿り気が違うような気がします。この点に着目して調べると、河原の微妙な環境の違いが分かるかもしれません。また、ひっくり返した物を、ゴミ・漂流物(人工・自然)・石といった分類に当てはめ、数を比べてみましょう。河原と人の関わりが見えてくると思います。


卵や幼虫の時に水中で過ごします。産卵や幼虫の居場所として、水際に生える草は重要ですし、肉食の幼虫を支える小水生昆虫の存在、そして、ある程度の水質などが生息条件となります。こうした水中の諸条件を個々に調べるのは大変ですので、成虫を確認することで間接的に知ろうというのが、ハグロトンボ探しです。このように、特定の環境を示す種類のことを、環境指標生物といいます。環境指標生物の生息を確認し、環境の様子を間接的に知るという手法は、特別な機材や実験を必要としないので、市民調査の一つの有用な手段といえます。


健全な河原には、ハンミョウ類がすむ砂地があると考えられます。ハンミョウ類の生息の有無は、河原の健康診断に有益と思うのですが、トウキョウヒメハンミョウのように、締まった固い地面にも生息し、環境悪化に強く、河原の自然度には関係ないものもいます。また、近年、車両乗り入れによる河原の荒れ地化が、エリザハンミョウなど、一部の種類の復活を促している現状もありますので、本当であれば種類を特定し、生息数などと河原の様子とすり合わせて考えないといけないことだと思います。今回は、みなさんがハンミョウ類のようなすばしこくて見つけにくい虫をどれだけ見つけることができるかを知り、市民調査としての可能性も探りたいと考えています。
今回、しらべる対象の植物は、外国からやってきたものです。これらの植物は在来の植物や生きものたちが元気でたくさんくらしている健全な生態系では、そんなに増えることができないと言われています。つまり、対象の植物がたくさんみつかる場所は、生態系が病気になっているような状態だと考えることもできます。
もし複数の場所でしらべることができたら、対象の植物が見つかった場所と見つからなかった場所とで、周辺の環境の違いや植物が侵入した理由を考えてみましょう。外来生物が日本の生物多様性に与えている影響について、より深く実感して考える機会になると思います。






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