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2017.09.01(2017.09.07 更新)

『ZAN ジュゴンが姿を見せるとき』特別解説ページ

読み物

専門度:専門度1

テーマ:海の保全

フィールド:サンゴ礁

   ジュゴンが暮らせる豊かな海を、未来に残していくために。

そんな想いを込めた、素晴らしいフィルムができあがりました。

2017年8月22日 クアラルンプールエコフィルムフェスティバル にて BEST FILMS に選出!

 

美しい海の自然と人々の思いを伝える ドキュメンタリーフィルム『ZAN』

人魚伝説の元になったとも言われるジュゴン。今では絶滅危惧種になってしまい、人とのつながりが失われつつあります。

豊かな海を守り、ジュゴンを守るため、生息地である辺野古・大浦湾を舞台にしたドキュメンタリーフィルム『ZAN』が完成しました。

 

「海の自然保護は、陸に比べて遅れている」

近年NACS-Jは、このことを強く感じていました。

海は、森や里山よりも、私たちの暮らしから少し遠いように思います。スーパーに行けば魚が売られていますが、そこに並ぶのは食用の魚種だけ。ほかにも多くの生きものがいる海中の姿はなかなか実感できません。研究者や地元で活動する人も陸より少なく感じます。

沖縄県名護市の辺野古・大浦湾には、米軍基地移設に伴う海の埋め立て問題があります。この問題でも、海の中で起きる深刻な状況を、上手に伝えられないもどかしさがありました。

NACS-Jだけでは実現できなかったことが詰まった作品です。ぜひたくさんの方にご覧いただき、海の保護を一緒に考えたいと思います。

(会報『自然保護』9・10月号より一部抜粋)

 

映画紹介

沖縄でジュゴンを探す旅に出た木佐美有が見た辺野古・大浦湾の自然の豊かさと米軍基地建設に向けた様々な立場の人びとの声。

ジュゴンとはどのような生き物なのか。辺野古・大浦湾にはどのような生物が暮らしているのか。基地建設について、自然保護団体、研究者、 抗議活動に参加する市民、地元地区の住民は何を思っているのか。そして、私たちは何を守らなくてはいけないのか。

沖縄の豊かな自然の中での様々な発見、体験を通してジュゴンが暮らすこの海と共に生きていくことの大切さを考えるドキュメンタリー。

『ZAN ジュゴンが姿を見せるとき – ZAN the Movie』オフィシャルサイト

 

 

Q&A これを読めばあなたもフィルム『ZAN』ハカセ!

A. 沖縄の方言でジュゴンのことです。

A. イメージミルという映像制作会社と日本自然保護協会、それからパタゴニアが協力をしてつくりました。配給は、ユナイテッドピープルです。

A. 企業が売上の1%を寄付する「1% FOR THE PLANET」を利用して、日本自然保護協会とイメージミルのマッチングや実際の撮影が可能になりました。

A. 2017/08/30現在、神奈川県横浜市の「ジャック&ベティ」、沖縄県沖縄市の「シアタードーナツ」で上映が決定しています。

A. このフィルムでは、自然を大事に想う皆さんと共有するため、自主上映という方法も準備しました。映画館でなくても、この映画を自分で上映することができます。ライセンス料がかかってしまいますが、一部は日本自然保護協会への寄付となります。ぜひ、このフィルムを仲間と一緒に観て、私たちを応援してください!

 

ジュゴンの暮らす海を守るため、あなたの力を貸してください!

 

陸に大きく遅れる海の自然保護

海の自然保護を一層進めたい。『ZAN』の制作はその思いから始まりました。

陸に比べて遅れている海の自然保護ですが、振り返ればNACS-Jでも、高度経済成長期の干潟の埋め立てから始まり、沖縄県石垣島の白保サンゴ礁の飛行場建設や有明海諫早湾干拓による影響調査や提言活動、環境教育としては自然観察指導員向けスノーケリング研修会や冊子『いその自然観察』の発行など、いろいろなことをやってきました。辺野古・大浦湾のほか、沖縄の泡瀬干潟でも10年以上の市民調査を行いました。それでも、まだまだなのです。

海は、森や里山より身近に感じられることが少ないことは、はじめに紹介したとおりです。その上、東日本大震災以降の津波対策などで海と人の暮らしを隔てる構造物は巨大化・増加の傾向にあります。注意して意識化しておかないと、海は視界からだけでなく私たちの意識からも消え去ってしまいそうです。

『ZAN』の中では、沖縄の人と海のかかわりや、恵みだけでなく時に脅威でもある海への思いが聞かれます。地元の方々がどんな言葉で海への思いを語っているか、ぜひフィルムをご覧になってみてください。

辺野古・大浦湾の保全は、海の自然に関する調査体制や、環境影響評価法・公有水面埋立法・海岸法などの法律、海洋保護区の設定など、海の保全に係る基本的な制度の課題解決にもつながる重要な問題です。『ZAN』などを通じて国内外の多くの方に現状を伝え、保護につなげていきたいと思います。海が持つ生物多様性の価値、魅力はまだまだたくさんあります。

ぜひ、あなたも日本を取り囲む海に目を向けてみてください。

(志村智子 NACS-J自然保護部) ※会報『自然保護』9・10月号より抜粋

 

ZANにまつわるスペシャルインタビュー!

ウェブサイト限定!会報『自然保護』9・10月号に掲載した監督のリックさんのインタビューと、ウェブサイト限定のパタゴニアへのインタビューの2本を掲載しています。

ZANはどんな想いをもつ人が集まってできあがったのか、各人の記事は必見です!

 


 

★『ZAN』を見に行く

『ZAN』の上映会を実施する(別サイトに移動します)

★ 辺野古・大浦湾に行ってみる

辺野古・大浦湾のネイチャーツアーに参加できます。シーカヤックやマングローブ観察、グラスボート、ダイビングなどさまざまなプログラムがあり、個人旅行はもちろん、修学旅行や研修旅行にも対応可能です。お問い合わせは「じゅごんの里」まで。
担当:ジュゴンの里・東恩納琢磨  TEL/FAX:0980-55-8587

★ 署名に参加する ジュゴンを沖縄の「県獣」にして守ろう!(別サイトに移動します)

クラウドファンディングに参加する

NACS-J へのご寄付

署名やクラウドファンディング、ご寄付は上記NACS-J ウェブサイトから参加できます。
署名やご寄付は、ご記入用紙をお送りすることもできますので、
ご希望の方は担当までご連絡ください。皆様のご支援、どうぞよろしくお願いします!
担当:NACS-J・志村智子  TEL:03-3553-4103 E-mail:nature@nacsj.or.jp


ドキュメンタリーフィルム上映会しませんか?

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