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2023.04.26(2023.11.24 更新)

リニア計画によるハナノキ自生地への影響

ハナノキはムクロジ科カエデ属の落葉高木で、湿地に生きながらえてきた遺存種とされ、主に木曽川・土岐川・天竜川流域の限られた湿地に自生する。

岐阜県御嵩町みたけちょう美佐野みざののハナノキ自生地が、リニア中央新幹線のトンネル工事で発生する、重金属などを含み汚染対策が必要な「要対策土」の置き場の候補地となっています。

このハナノキ自生地は、成木70個体以上を擁する日本屈指の生育地で、環境省の重要湿地「東濃地域湧水湿地群」に含まれています。

ハナノキは、道路、住宅地、ゴルフ場などの開発により急速に個体数が減少しており、環境省レッドリストで絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。

3月27日、日本生態学会は、貴重な湿地生態系および希少種保全の観点から、この自生地を発生土置き場の計画地から除外すべきとの要望書を、事業主のJR東海と受け入れを検討している御嵩町に提出しました。

また同じ岐阜県の中津川市岩屋堂では、ハナノキの日本最大の個体数の自生地がリニア関連道路の濃飛横断自動車道の建設予定地となっています。ハナノキは、地域の自然史を物語る希少種です。

今こそ、こうした地域の自然の価値を見直し、積極的に保全していく取り組みが大切です。

担当者から一言

若松さんの顔写真

リポーター
保護・教育部 若松伸彦
他地域でもリニア工事による発生土置き場が決定していないケースが多く、自然環境面での影響を懸念しています。

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