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2022.12.28(2022.12.28 更新)

「すべてのこどもに自然を!プロジェクト」乳幼児との自然観察のコツも伝える自然観察指導員講習会を開催しました

イベント報告自然観察指導員

専門度:専門度3

▲最終日の集合写真

テーマ:人材育成子育て

フィールド:保育園

すべてのこどもに自然を!プロジェクトは、子どもの心身の豊かな成長と持続可能な社会を作るために欠かせない「幼少期の自然の原体験」を、家庭の境遇に関係なくすべての子どもに届けよう!ということを目指すプロジェクトです。

プロジェクトでは、家庭の境遇に関係なく届けるために、多様な家庭が利用する「保育園」に自然観察や自然体験を届けるため、保育士を目指す学生さんの通う保育士養成校との協働をすすめています。今回は昨年に続き、富山福祉短期大学の幼児教育学科の授業を兼ねて、保育士を目指す学生と、主に乳幼児との自然観察を実施される一般の方向けに自然観察指導員講習会を開催しました。

2021年の開催を受けて大幅に改良したプログラムで実施しました

初日は、大人も夢中になる楽しい乳幼児向け自然観察プログラム体験から始まり、自然を「しくみ」として観る方法習得の実習、班に分かれて目標確認を行い、2日目は身近な自然物をどのようにして乳幼児向けにプログラム化するのかを目的にした野外実習、自然の観察や指導方法の講義、持続可能な社会を目指すための講義、乳幼児との活動エピソード、野外リスクマネジメントと盛りだくさんの内容で開催しました。最終日の3日目は班ごとに自然観察会を企画し、別の受講生に本番さながらに実施してフィードバックを得るという実技実習、3日間のふりかえりのワールドカフェ、修了書の授与式等を行いました。

最初は緊張したり、虫もいる森を警戒する学生もいましたが、カエルを見つけて喜んだり、木の種からの芽生えを一生懸命探したり、普段通うキャンパス内でも十分に楽しく気づきのある自然観察会ができることを実感し学び、大いに成長されたようでした。最後のワールドカフェで、「子どもには足元の草など身近な自然に目を向けられるような環境が必要だし、つくりたい」と発表していた学生の真剣な瞳が印象的でした。

一般の受講生も終始熱心に参加され、一般と学生との交流は両者にとって良い刺激となっていました。大人が全力で自然と向き合う姿に、驚きや新鮮さを感じる学生もいたようです。

ほとんどの学生が卒業後に保育の現場に行かれます。ここでの学びを園児の子どもたちへの体験づくりに活かしていただき、自然からの学び、自然の学びの機会をあちこちでプレゼントしてくれることを願っています!

(保護・教育部 小林今日子)

実施した講習会の概要

第591回NACS-J自然観察指導員講習会・富山県・スペシャル版
「すべてのこどもに自然を!乳幼児とのネイチュア・フィーリング 実践保育者養成講座」

開催日時:
2022年10月14日~16日
開催地:
富山県自然博物園ねいの里・富山福祉短期大学キャンパス
主 催:
公益財団法人日本自然保護協会
共 催:
富山福祉短期大学、 富山県自然観察指導員連絡会
後 援:
特定非営利活動法人富山県自然保護協会、富山県ナチュラリスト協会
受 講:
学生45名、一般20名
講 師:
佐野 由輝(北海道自然観察協議会/グリーンパパプロジェクト/イクメンクラブ/林野庁)
伏見  勝(樹医/測量士/八ヶ岳自然観察の会代表/環境省環境カウンセラー)
藤井 徳子(富山福祉短期大学准教授/富山森のこども園代表/自然観察指導員)
橋詰 純子(甲賀市みなくち子どもの森自然館職員/カワセミ自然の会事務局)

▲3日間の自分の目標を発表しあい、交流する班のメンバー

▲自分で企画した自然観察会の実技を行う受講生

▲3日間をふりかえるワールドカフェ

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