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2022.06.29(2022.07.01 更新)

八甲田山麓の自然林で大規模な風力発電事業

読み物

専門度:専門度3

ブナ林の写真

▲大規模な風力発電計画地にあるブナ林

テーマ:国立公園生息環境保全森林保全

フィールド:開発問題

青森県にある八甲田山の北側の国有林内で大規模な風力発電の建設が計画されています(仮称・みちのく風力発電事業)。計画では、株式会社ユーラスエナジーホールディングスによって、高さ200m近い風車が120~150基、山手線3倍近くの面積に列状に建てられる計画となっています。

計画地は、大きく北と南のエリアに分かれていて、特に八甲田山に近い南側は、幅広い尾根上を中心に原生的な森林が広がっています。計画地の一部が国立公園になっていますが、胸高直径が1mを超える太いブナからなる自然度が高い森林は、むしろ公園外に広がっています。

このエリアには風車を搬入するような道路は皆無のため、風車建設のためには、相当な範囲で新たな道路の建設が必須で、何万本もの樹木が伐採されることが予想されます。

この計画は昨年秋に、環境影響評価の配慮書の縦覧が終わっており、間もなく方法書の発行、公開が予想されています。再エネの促進には賛成ですが、自然環境面への影響が大きく、適地ではない計画には断固反対していきます。

担当者から一言

若松さんの顔写真

リポーター
保護・教育部 若松伸彦
事業者の見識を疑うような、自然環境面に多大な影響を与えることが明白な再エネ事業が急増しています。

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