日本自然保護協会は、生物多様性を守る自然保護NGOです。

  • 文字サイズ

スタッフブログ

Home 主な活動 スタッフブログ 署名のお願いと、認定を受けての活動のご報告~辺野古・大浦湾がホープスポットに認定されました!

スタッフブログ 一覧へ戻る

2019.12.27(2020.01.07 更新)

署名のお願いと、認定を受けての活動のご報告~辺野古・大浦湾がホープスポットに認定されました!

専門度:専門度1

チリビシのアオサンゴ(牧志治撮影)

テーマ:生息環境保全海の保全

フィールド:サンゴ礁

 こんにちは、保護部の安部です。

 

2019年10月、辺野古・大浦湾一帯が日本初の「ホープスポット」(希望の海)に加わりました。

海の環境保全は世界的な課題であり、NACS-Jも、自然の恵みを持続可能なかたちで次世代に受け渡すため、重要な自然を保護地域にする活動をしています。

今回、米国のNGOによるホープスポットに認定されたことを契機に、国内での保護が進むよう、活動を展開しています。


ホープスポット(Hope Spot:希望の海)は、世界的な海洋学者として名高いシルヴィア・アール博士が率いる米国のNGOミッション・プル―が行っている活動です。世界的に重要な海をホープスポットとして認定し、ネットワークを作ることを、2009 年から実施しています。
辺野古・大浦湾沿岸域一帯は、日本では初めて、世界で117番目のホープスポットとして今年10月24日に公表されました(現在の認定数は世界127か所)。対象範囲は、辺野古・大浦湾を中心にした44.5平方キロメートルの海域です。

 

認定を受けてのシルビア・アール博士からのメッセージ(You Tube)

 

特に評価された項目は、記録されている北半球で最大規模のアオサンゴ群集と、最近までジュゴンがこの海域を利用していたこと、そして地元住民をはじめとする多くの人たちがこの海を守りたいと思い、行動に移していることでした。

▲チリビシのアオサンゴ(牧志治撮影)

 

▲ジュゴンとウミガメ(東恩納琢磨撮影)

 

ホープスポットの詳細についてはこちらをご覧ください

 

 

●環境省記者クラブでの会見

10月25日には、HopeSpot申請にあたってサポートレターを出してくださった地元団体の東恩納琢磨氏(じゅごんの里代表/名護市議)、吉川秀樹氏(ジュゴン保護キャンペーンセンター)と、NACS-J安部真理子の3名で、ホープスポット登録について記者会見を行いました。

 

●政府交渉について

10月25日には環境省と交渉も行いました。赤嶺政賢議員のコーディネートで、記者会見にのぞんだメンバーで行いました。あらかじめ送っておいた質問に環境省が答える形で進めました。とちゅうでは厳しい言葉のやり取りや、赤嶺議員が環境省を諭すような場面もありました。この交渉を通じて、環境省のジュゴンや海草藻場を守る取り組みが非常に弱く、危機感も薄いと感じました。
その後、12月10日に、IUCN(国際自然保護連合)は、「南西諸島のジュゴン」が世界の絶滅危惧種リストで地域個体群として絶滅寸前であると発表し、現状把握の調査が必要であると指摘しました。環境団体や地元が懸念していたことが現実になってしまいました。

毎日新聞報道:https://mainichi.jp/articles/20191211/k00/00m/040/274000c
NACS-J声明:https://www.nacsj.or.jp/archive/2019/12/10541/

 

●10月30日は沖縄県庁に

10月30日には、NACS-J理事長が沖縄県県庁を訪問して沖縄県知事あての要望書を提出し、沖縄県環境部長、文化財担当者、辺野古新基地問題対策課らと意見交換を行いました。チリビシのアオサンゴ群集については、県天然記念物指定を10年前からお願いしているのですが、HopeSpot認定を契機にぜひ進めていただけるよう要望しました。長島の洞窟の県天然記念物指定や大浦川河口域の県鳥獣保護区指定についても、懸念事項が多いという印象でしたが、沖縄県の大切な財産である自然を守ってほしいと再度前向きな対応をお願いして意見交換を終えました。

▲NACS-J亀山理事長から沖縄県環境部長に要望書を提出。

 

続いて沖縄県庁記者クラブで記者会見を行いました。今回のホープスポット登録について沖縄県で改めて地元の皆さんにご報告し、午前中に行った県庁との意見交換の内容を紹介しました。

その様子は以下よりご覧ください
野古・大浦湾一帯を「HOPE SPOT」に認定(琉球朝日放送)
https://www.qab.co.jp/news/20191029120349.html


世界的にも価値が認められた海の保護を進めるために、署名を集めています。
この署名は2020年2月まで行っており、沖縄県には3月に行われる沖縄県議会に陳情文として提出する予定です。多くの皆様のご協力をお待ちしています。

ホープスポット署名はこちらから こちら から

 

内閣総理大臣 安倍晋三首相宛:
●工事を一時中止してください
●環境アセスメント終了後に明らかになったことについて、環境調査を行っていください
●土砂や砂の調達地などで本事業にともなって生じる、環境への影響を明らかにしてください

沖縄県 玉城デニー知事宛:
●沖縄県の権限でかけられる保護の網をかけて、世界中にこの大事な海を本気で守るさらなる一歩を踏み出してください
●チリビシのアオサンゴ群集、長島の鍾乳洞、大浦川河口などの重要な場所を工事の影響から守ってください

 

ホープスポット署名には、多くの方にご協力いただいています。すでに署名をくださったみなさま、署名集めにご協力くださっているみなさまに感謝いたします。2月末まで、もうひと頑張り。どうぞよろしくお願いいたします。

ホープスポットサポーターのみなさん

 

 

スタッフブログ 一覧へ戻る

あなたの支援が必要です!

×

NACS-J(ナックスジェイ・日本自然保護協会)は、寄付に基づく支援により活動している団体です。

継続寄付

寄付をする
(今回のみ支援)

月々1000円のご支援で、自然保護に関する普及啓発を広げることができます。

寄付する