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日本の絶滅危惧種を守る

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2018.07.04(2019.07.08 更新)

来年5月国際サシバサミットを開催します!

読み物

専門度:専門度2

ルソン島北部のサンチェスミラ市にて地元の方々と記念写真

▲今年3月、沖縄県、宮古島市、市貝町の役場の方々と一緒に、ルソン島北部のサンチェスミラ市を訪問し、市長と地元の方々に大歓迎を受けた。

テーマ:生息環境保全絶滅危惧種

フィールド:里山サンチェスミラ市宮古島

繁殖地・中継地・越冬地が連携するために……

NACS-Jはアジア猛禽類ネットワークとの連携により、サシバが年間3000~5000羽密猟されていたフィリピン・ルソン島北部で、地元の大学による渡りのモニタリング調査や、市長を中心とした密猟防止キャンペーン“SAGIP SAWI”への支援を行ってきました。日本でサシバ保全に取り組む方々と一緒にフィリピンを訪れ、サシバ生息地付近の住民や行政関係者などに日本を代表するサシバの渡りの中継地である沖縄県宮古島市でのサシバ密猟の根絶の事例や、繁殖地として有名な栃木県市貝町でのサシバの保全による地域づくりの様子を紹介し、交流してきました。

今後、この活動をさらに発展させ、サシバの繁殖地・中継地・越冬地が行政同士での連携を深め、市民が交流することによってサシバの継続的な保全を進めることを目的に“国際サシバサミット”を開催します。

現在、行政とNGOによって実行委員会がつくられ、2019年5月24~26日に第1回大会を市貝町で開催することになりました。2020年10月には宮古島市、2021年にはフィリピンで開催予定です。各地でサシバの生息地保全や渡りのモニタリング調査に取り組む皆様にも参加して楽しんでいただけるようなサミットにしたいと考えています。サミットの開催にはサントリー世界愛鳥基金の助成金を活用します。

フィリピン・ルソン島北部のサンチェスミラ市、パンプローナ市、宮古島市、沖縄県、市貝町、アジア猛禽類ネットワーク、オオタカ保護基金、サシバの里自然学校、日本野鳥の会、日本鳥類保護連盟、NACS-Jなどで組織している。NACS-Jが実行委員会事務局を務める。

NACS-Jではサミットの準備を進めつつ、フィリピンでの密猟撲滅の支援、宮古島市でのサシバの森づくりなど、サシバ生息地の保全を進めていきます。サシバの保護活動に引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。

 

宮古島市でモニタリング調査をする参加者

▲日本で繁殖したサシバの渡りの中継地である宮古島市では45年に渡ってモニタリング調査が継続している。

 

出島誠一

生物多様性保全室 出島誠一

来年3月にはNACS-J会員を対象にフィリピンエコツアーを開催予定です。

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