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2017.11.01(2019.07.08 更新)

嘉徳海岸の護岸建設が見直しに!

報告

専門度:専門度3

嘉徳海岸。日本で唯一オサガメの産卵の記録があり、絶滅危惧種であるリュウキュウアユがすむ嘉徳川が流れ込む砂浜。

テーマ:生息環境保全防潮堤・護岸海の保全

フィールド:海辺

嘉徳海岸は琉球列島でも数少なくなった、人工物のない自然のままの砂浜です。ここに長さ530m、高さ6.5mのコンクリート護岸をつくる計画がありましたが(※嘉徳海岸と護岸工事計画についての詳細は こちら をご覧ください)、奄美の森と川と海岸を守る会のアダンの植樹活動や、日本自然保護協会などが実施した砂浜生物調査、見直しの要望の声などが功を奏して、護岸建設が見直されることになりました。

8月31日に有識者7名からなる嘉徳海岸侵食対策事業検討委員会が開かれ、工事を伴わない方法も検討されることになりました。鹿児島県瀬戸内事務所は「侵食対策のあり方、方向性について各方面の意見を反映させながら、ゼロベースで検証していく」としています。第1回検討委員会では、砂浜の砂がどこから来るのか、なぜ減るのか、県内で行われてきた護岸工事のその後を検証すべきである、などの議論が行われました。日本自然保護協会は嘉徳海岸をそのまま残すため、護岸ゼロの案を後押ししていきます。

 

担当から一言

保護室 安部真理子

最近の自然保護の現場ではめったにない英断です。

 

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