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2019.11.25(2020.01.31 更新)

【2019砂浜ムーブメント】藤前干潟でビーチクリーンを実施しました!

イベント報告

専門度:専門度1

参加者集合写真

テーマ:生息環境保全海の保全

フィールド:砂浜干潟

2019年秋~冬に日本自然保護協会(以下、NACS-J)が開催した海辺の保全活動キャンペーン「砂浜ムーブメント」。海辺を守るための第一歩として、多くの人に海辺を訪れその魅力を知ってもらうためのキャンペーンです。全国各地の自然観察指導員の方に協力をいただき海辺での自然観察会を開いていただいたり、NACS-Jが主催のイベント開催するなどしました。

その一環として、11月には愛知県の藤前干潟でビーチクリーン(ゴミ拾い)を開催しました。藤前干潟は、カニや貝などの底生生物、そしてそれらを餌とする様々な水鳥が暮らす生物多様性豊かな湿地です。

1980年代にゴミ処分場建設が計画されましたが、NACS-Jも一緒に活動した市民活動によりその計画は中止となり、2002年には水鳥の重要な生息地として保全すべき「ラムサール条約湿地」に登録されました。

当日は、小学生のお孫さんと参加してくださったNACS-J会員の方や、日ごろから藤前干潟で保全活動をされている方などが参加してくだいました。

まずは、室内講義。このイベントの共催団体の「藤前干潟を守る会」から、藤前干潟の歴史や生物多様性の価値について解説していただいたほか、ビーチクリーンに協力してくださった「藤前干潟クリーン作戦実行委員会」からは藤前干潟のかつての姿や、地域でのゴミ拾い活動について紹介いただきました。

室内講義を受ける参加者

そして、NACS-Jから日本の海辺の問題についてお話させていただいた後、いよいよ干潟に出発。

ヨシが茂る岸辺には、どこからか飛んできたり流れついたようなビニール袋やペットボトル、わざと海に捨てられたと思われる看板のようなもの、木片に絡まった釣り糸、などさまざまなゴミが落ちていました。

参加者の皆さんは、ゴミ袋が切れそうになるほど重さも厭わず、ゴミ拾いをしてくださいました。

草むらの中でゴミ拾いをする参加者の写真

ゴミ拾いをする参加者の写真

ゴミ拾いをしながら藤前干潟の自然観察も。じっとしていると地中からコメツキガニがワラワラと出てきたり、目を凝らしてみてみると小さな貝がたくさんいたり、短い時間でも干潟の生きものたちが暮らす様子を観察できました。

ぬかるんだ砂地にしゃがみこんでいる参加者

何かを見つけた女性参加者二人の写真

30分ほどの短い時間で、ゴミ袋9袋分のゴミが集まりました。まだまだゴミはたくさん落ちていましたが、全部は拾いきれず……。

名古屋に暮らしているという参加者の方は、「ちょっと前までラムサール条約に登録されるようなこんないい湿地が近くにあるのを知らなかったんです。それからは、ときどき水鳥を観にきているのですが、こんなにゴミがあったのは知りませんでした。」と驚いていました。

その場所だけでなく、遠くで捨てられたゴミも流れつく海辺。海辺のゴミをみていると私たちの暮らし方の問題まで垣間見えてきます。

そして、海辺には鳥や魚はもちろん、よーく見ないと気づかない小さな生き物までさまざまな生きものが暮らしています。彼らが暮らす環境が誰も気づかないうちにいつのまにかなくなってしまっていた、とならないよう、海辺を見守る目を増やすため一人でも多くの人に海辺に足を運んでもらう機会を作っていきたいと思います。

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