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2007.07.01(2025.05.16 更新)

自然しらべ2007 夏休み、セミのぬけがらをさがせ!

調べる対象:セミ

自然しらべ2007「夏休み、セミのぬけがらをさがせ!」の結果概要がまとまりました。

参加者はのべ 19,871人・団体。集まったぬけがらは 20種、18,570個

※実施時期:2007年7月1日~8月31日(終了)


自然しらべ2007「セミ」とは

セミのぬけがらは、その地域にそのセミがくらしている証拠。幼虫の間を土の中でくらすセミは、土地の環境変化をじかに受けるため、指標生物として知られています。また、セミのぬけがらを主に食べたり、すみかにしている生きものは今のところ見つかっていないため、採集による影響の少ない調査といわれています。

セミのぬけがらをテーマにした全国規模の市民参加型調査は、1995年に環境庁(当時)によって「第6回緑の国勢調査・身近な生き物調査」の一部として、また2001年にも同様に行われています。調査方法も確立されデータも残っているのですが、残念ながらその後は行われていません。そこで今度はNGOの力で最新の全国調査ができないかと考えました。

1995年から続けている自然しらべの今年のテーマは「セミのぬけがら」

セミは、幼虫時代の数年を土の中ですごします。遠くに行くことができないので、その土地の環境変化をじかに受けてしまいます。そのため、環境のバロメーターとして注目されています。

セミのぬけがらについては、市民参加の調査手法が研究されており、1995年と2001年には環境庁(当時)によって全国的な市民参加型調査が行なわれました。

セミのぬけがら調査は、地域ごとにはその後も活発に行われており、自然観察をしているNACS-J自然観察指導員のみなさんなどから、セミのようすが変わってきているのではないかという観察報告がよせられるようになりました。

植木などの根に幼虫がついて運ばれてきてしまったのか、地球温暖化やヒートアイランド現象などの影響なのか。人のくらしがセミに影響をおよぼしているのかもしれません。

全国的にセミのぬけがらをしらべてみることで、そんな変化を知ることができるのではないかと期待しています。

主催・協賛・協力

主催
協賛
  • サニクリーン
  • 西日本旅客鉄道
  • バンダイ
  • 富士通ヴェレダジャパン
誌面協賛
  • 「日経サイエンス」 日経サイエンス社
  • 「edu」 小学館
  • 「一個人」 KKベストセラーズ
  • 日経BP社
  • 「旅の手帖」 交通新聞社
  • 「Tarzan」 「クロワッサン」 マガジンハウス
  • 「山と渓谷」 山と渓谷社
学術協力
  • 槐真史(厚木市郷土資料館学芸員)
指導
  • 林 正美(埼玉大学教育学部教授)
  • 浜口哲一(元 平塚市博物館館長)
協力
  • 教育研究団体「TOSS」
  • 税所康正(日本セミの会会員)
  • 全国地球温暖化防止活動推進センター(JCCCA)
  • ジャパンエフエムネットワーク
  • music.jp
  • NPO法人 音の羽根
写真提供
  • 伊藤信男
  • 槐真史
ぬけがらイラスト
  • 浜口哲一
アシスタントスタッフ
  • 阿部薫、柳井賢太(以上、損保ジャパン環境財団・CSOラーニング制度インターン生)、上野麻美子、桑原健、菅原啓子、田井美也子、西澤淑子、蓮見操、間淵恵実、黛青葉、若林有美子

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