2024.08.05(2024.08.22 更新)
生きものさがし自然塾2024 夏休み特別企画!「夜の屋上庭園で生きものさがし」を開催しました
三井住友海上火災保険株式会社、ECOM駿河台、千代田区
対象:子ども
貢献:SDGs愛知ターゲット自然の守り手拡大
日本自然保護協会(以下、NACS-J)は、活動を会員として支えてくださっている三井住友海上火災保険株式会社(以下、三井住友海上)と連携して、小学生を対象に「生きものさがし自然塾」(以下、自然塾)を開催しています。
今回の自然塾では、三井住友海上が運営する環境情報発信施設「ECOM駿河台」と屋上庭園にて、夜の生きものを探す観察会を実施しました。今回、60組以上のご応募をいただき、当日は20組46名の皆さまにご参加いただきました。
三井住友海上本社ビルの屋上庭園は、通常は日中のみの開園。今回は特別に許可を得て、夜間に入れていただくことが叶いました。今回は、都会のビル街にたたずむ夜の屋上庭園にどんな生きものがいるのかをさがし、夜だからこそ見られる生きものを観察・記録をつけることを目的として開催しました。
まずは室内でのレクチャー
はじめに、夜の自然観察は日中と違った楽しみ方ができること、五感をフル活用することでたくさんの発見があることなど、楽しみ方や観察のポイントを説明しました。
今回は、千代田区が毎年実施している区民参加型モニタリング調査「千代田区生きものさがし2024」にも参加!生きものをさがし記録を付けることで、自然の健康状態を知るすべになることを紹介しました。
さて、屋上庭園にはどんな生きものがいるかな?
いざ、夜の屋上庭園へ!
ライトと虫かごを手に、各自、生きものさがしがスタート!
庭園内には一部ライトトラップを設置し、光に集まってくる生きものを観察できるようにもしました。
「ダンゴムシが沢山いるよ!」「なんか虫がくっついてる!」とあちらこちら歓声があがります。日中より集中力が必要なせいか、小さなことや普段当たり前に見ている虫でも特別に感じたようです。
特に盛り上がったのは、セミの幼虫。これまでに見たことがないという方が多く、一生懸命に木をのぼる姿をじっくり観察していました。羽化に入るまで、あと少し・・・がんばれ!
何がいたかな?生きものさがし結果発表
最後に集合して、虫かごの中をひとつずつ確かめていきます。羽化をひかえたセミの幼虫や、じっと草木にとまるトンボなど、庭園内で観察できた生きものの種名を記録した結果・・・
今回確認できた種類は、15種類以上!
その後、夜だからこそ見られる生きものの姿、日中とは違った視点で生きものを観察しました。
観察の記録
セミの幼虫、ダンゴムシ、アオドウガネ、ビロードコガネ、コガネムシの仲間、アリ、カマキリの卵、ガまたはチョウの蛹の抜け殻、クモ、キイロテントウ、ゾウムシの仲間、ウスバキトンボ、シオカラトンボ?、ナメクジ、カネタタキの声? など
参加者の感想
お子様より
- 実際にライトトラップの設備を見たのは初めてだったのでどんな虫が集まるかワクワクしました。先生に虫の説明も聞けて嬉しかったです。
- 思ったよりライトトラップに虫がいなかった。
- もっと長い時間夜の屋上庭圏で探検したかったです。まだ見られていない場所もあったのでまたいきたいです。
保護者様より
- 夜に観察することがなかったので、昼間とは違った雰囲気の中、主き物を見つけることが楽しかったです。
- 時間的にもちょうど艮かったが、意外と虫を探せなかった。
- 普段体験できないような経験ができ、親子共にとても楽しめました。あっという間に時間が来てしまったので、もう少し長めに観察できたらと思いました。
夜の自然観察は、日中の観察よりも難易度が高く、あまり生きものが見つけられなかった、という参加者も。今回をきっかけに、また夜の自然観察にチャレンジしたり、日中との違いを楽しむなど、日頃から身近な生きものに触れていただけたら嬉しいです。
ご参加くださった皆さま、ありがとうございました!
◆会報『自然保護』2021年7・8月号で、「夜の自然観察」について特集しました!
日中が酷暑となるこれからの季節、楽しいのは夜の自然観察です。生きものの動きも活発で、夕涼みしながらの短時間でも十分に楽しめます。五感をフルに使って、生きものの気配をひしひしと感じながら、昼とは違う驚きいっぱいの世界を楽しみましょう! ……Read More!(会員の方はこちらからお読みいただけます)
開催概要
生きものさがし自然塾2024 夏休み企画「夜の生きものさがし」
公益財団法人日本自然保護協会 自然のちから推進部
担当:櫻井、原田、三好、志村、岩橋
03-3553-4101 shizen@nacsj.or.jp