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2021.11.10(2021.11.10 更新)

広島県で砂浜ムーブメント。4ヵ所の砂浜と海岸でビーチクリーンや生きものしらべに取り組みました

株式会社バイオーム、株式会社ピリカ、こくみん共済coop、株式会社サニクリーンなど

対象:一般市民ファミリー子ども学生

貢献:自然の守り手拡大SDGs愛知ターゲット

砂浜ムーブメント横断幕とゴミ袋の集合写真

日本自然保護協会(以下、NACS-J)は、多くの企業や団体の皆さまと連携して、自然海岸の減少や海ごみの問題など、海や砂浜が直面している課題の解決を目指して「全国砂浜ムーブメント2021」(以下、砂浜ムーブメント)を主催しています。

この度、NACS-Jのスタッフが、広島県内にある4か所の砂浜と海岸を訪れ、ビーチクリーンや生きものしらべなど砂浜ムーブメントのアクションに取り組みました。

新型コロナウィルスの感染対策には細心の注意を払い活動していますが、写真撮影時のみマスクを外している場合がございます。


砂浜ムーブメントでは、海や砂浜が直面している課題の解決を目指して、3つのアクションを呼びかけ、全国の皆さまに参加、活動いただいています。新型コロナの影響でたくさんの人が集まっての活動ができないのは残念ですが、NACS-Jのスタッフも全国の砂浜を訪れ、3つのアクションに力を注いでいます。

砂浜を守る3つのアクション

  • 砂浜ノートを子どもたちに届けよう!(目標は5万人)
  • 砂浜のいきものをしらべよう!(目標は5000データ)
  • 砂浜や街中でごみを拾おう!(目標は200万個)

しまなみビーチの写真

はじめに訪れたのは、尾道市因島にあるしまなみビーチ。

瀬戸内海に浮かぶ因島周辺の沿岸域は、自然海岸が多く残されており、環境省の「生物多様性の観点から重要度の高い海域」に指定されています。しまなみビーチ周辺の海水は透き通り、ごみの少ないきれいな砂浜で、たくさんの微小貝が漂着していました。

貝殻の写真▲ほんの数分のビーチコーミングでこの量!

日本には、およそ7000種類もの貝が生息しているといわれており、中には見分けの難しい貝も多くあります。そこで便利なのが、いきものコレクションアプリ「BIOME(バイオーム)」!

生きものの写真を投稿すると、AIが名前を推測してくれるので、簡単に生きものしらべができます。10種投稿すれば“砂浜いきものクエスト”の達成です!今年度の砂浜ムーブメントでは、5000の生きものデータを集めることを目標にしています。

※「BIOME」のダウンロードと参加方法は砂浜ムーブメント特設サイト“砂浜を守る3つのアクション”をご覧ください。

 
続いて江田島市に移動し、3か所の砂浜と海岸に訪れました。特に生きものが観察できたのは、大柿町にある釣附海岸です。

釣附海岸の写真▲釣附海岸。岩山が「茶臼山」

釣附海岸には「茶臼山」という、標高11mの広島県内で最も低い山が存在します。海に隔てられた山で、周辺には砂地や岩礁が広がっており、多くの生き物が生息していました。

特に見事だったのが、海中に広がるアマモ場!アマモなどの海草類は、海底に地下茎を張り巡らすことで砂地を安定させるほか、光合成を通じて海中の二酸化炭素を吸収しています。アマモ場は、魚やエビ、イカなどの生きものが採餌や産卵などで利用するため、生物多様性が高い生態系であるといえます。

アマモ場の写真▲アマモ場。数種類の魚も見られた

スカシカシパンの写真▲ウニの仲間、スカシカシパンも多く見られた

そして、養殖業から発生する海ごみの深刻さを感じたのが、広島湾にある江田島市沖美町の入鹿海岸。広島県は養殖牡蠣の生産量が日本一多く、主に広島湾で養殖・生産がされています。実は、この養殖牡蠣資材の漂着ごみが、長年問題となっています。

令和2年に広島県が行った海岸漂着物実態調査では、広島県全体の人工漂着物の約8割が広島湾岸に漂着しており、その半分以上が養殖牡蠣資材であることがわかりました。

入鹿海岸の写真▲入鹿海岸。海水が透き通り、多くの貝殻が漂着していたが…

海ごみだらけの砂浜の写真▲大量の海ごみが砂浜一面に広がっていた。白い粒はほとんどが発泡スチロール

養殖牡蠣資材の海ごみの写真▲養殖牡蠣資材のパイプは、牡蠣同士が重ならないようにするためのもの

養殖牡蠣いかだの写真▲養殖牡蠣を育成するためのいかだ。“浮き”に発泡スチロールが使用されている

藤田さん、NACS-J志村と櫻井の写真▲江田島市在住の藤田さん(左)と情報交換をしながら活動

今回は、江田島市で砂浜ムーブメントに熱心に取り組んでくださっている藤田さんと一緒にビーチクリーンを行いました。毎日江田島市の海岸でビーチクリーンをされている藤田さんによれば、「毎日大量にごみを回収しても、翌朝には同じ量のごみが漂着することもある」とのこと。

養殖牡蠣資材の多くはプラスチック製。広島湾で使用されるパイプの数は2億本以上と推定されているほか、浮きに使用される発泡スチロールはマイクロプラスチック化しているものが多く、大量な上に回収が非常に困難でした。

今回回収した337Lのごみは、ごみ拾いSNS「ピリカ」に写真を投稿。多くの反響いただきました。砂浜ムーブメントでは、今年度、200万個のごみ拾いを目標に全国に呼びかけています!

※「Pirika」のダウンロードと参加方法は砂浜ムーブメント特設サイト“砂浜を守る3つのアクション”をご覧ください。

 
近年、生分解性プラスチック製の養殖牡蠣パイプなどの試作や導入実験も行われているようですが、今回回収したものがどうかは分かりませんでした。引き続き研究が進むことを願うとともに、すでに出てしまったごみを継続的に回収していく必要があると感じました。

今回広島県で訪れた砂浜と海岸では、多くの生きもののデータを集めることができました。一方で、地域特有の海ごみ問題の深刻さを実感しましたが、江田島市で一緒に活動した藤田さんとの情報交換やビーチクリーンはとても有意義な時間でした。

「生きものたちのために、いつも無理なく、楽しみながら、日々走り回って掃除したり観察をしています。僕らにできる事を楽しみましょう!」と、とても真剣に、楽しみながら活動をされているのが印象的でした。

新型コロナの影響で活動に制限がある状況ではありますが、活動をしてくださっている全国の皆様と積極的につながり、これからも豊かな砂浜を守る活動に力をいれていきます!引き続き、ご注目ください。

 

砂浜ムーブメントの特設サイト&チラシ

全国砂浜ムーブメント特設サイトはこちら!

チラシのダウンロード(PDF/854KB)

 

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