2022.07.13(2022.07.13 更新)
AIを使った動物画像の自動検出アプリでモニタリング調査の大幅な労力削減が実現~日本自然保護協会とニコンが共同開発~
▲アプリで自動検出された動物画像
- 群馬県みなかみ町「赤谷の森」に暮らす動物の画像データを用いて開発
- 画像の検出精度は99.6%を達成
- 3万枚の画像の確認と整理に1週間かけていた作業が2日に短縮
公益財団法人日本自然保護協会(東京都中央区、理事長:亀山 章、以下NACS-J)と株式会社ニコン(東京都港区、代表取締役 兼 社長執行役員:馬立 稔和、以下ニコン)は、センサーカメラで撮影した画像から動物を自動検出するアプリを共同開発しました。
本アプリの開発は、NACS-Jが取り組む野生動物のモニタリング調査において、数万枚におよぶセンサーカメラの画像データから、動物が写っている画像と写っていない画像を目視で判別するのにかかっていた膨大な時間の短縮を目指したものです。2021年4月から行った実証実験では、「動物が写っていない」とアプリが判別した画像の検出精度は、99.6%を達成しました。
これにより、画像データの仕分けに要していた労力と時間の大幅な削減を実現しました。この結果を踏まえ、2022年4月からは本アプリを活用する対象地点を増やし、さらなる労力削減と作業効率化に努めていきます。
詳細について
▲アプリで自動検出された動物画像
ご参考
公益財団法人 日本自然保護協会について
自然保護と生物多様性保全を目的に、1951年に創立された日本で最も歴史のある自然保護団体のひとつ。会員・サポーター2万4千人。ダム計画が進められていた尾瀬の自然保護を皮切りに、屋久島や小笠原、白神山地などでも活動を続けて世界自然遺産登録への礎を築き、今でも日本全国で壊れそうな自然を守るための様々な活動を続けています。「自然のちからで、明日をひらく。」という活動メッセージを掲げ、人と自然がともに生き、赤ちゃんから高齢者までが美しく豊かな自然に囲まれ、笑顔で生活できる社会を目指して活動しているNGOです。山から海まで、日本全国で自然を調べ、守り、活かす活動を続けています。
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