2025.07.01(2025.07.01 更新)
ネイチャーポジティブに向けた重要地域評価
報告
専門度:
熊野自然保護連絡協議会メンバーとの那智勝浦町の重要地域の現地視察の様子
テーマ:人材育成
NACS-Jは日本のネイチャーポジティブを市町村から実現していくために、自治体や企業との新たな取り組みを各地で進めています。ネイチャーポジティブの実現には、地域の生物多様性の現状を評価し、保全再生すべき重要な場所を把握することが大切。そこで、地域の自然をよく知る専門家やナチュラリストの協力を得て重要地域の把握を進めています。
2024年度は、株式会社ゴールドウインとの連携事業を富山県小矢部市で、JESCOホールディングス株式会社との連携事業を和歌山県那智勝浦町で新たに開始しました。博物館・水族館や生物研究会、自然観察指導員などの協力を得て、小矢部市と那智勝浦町のフィールドそれぞれ20カ所程度の重要地域を把握することができました。特定の生物にとって国内で最も重要な生息地や、その地域で1カ所しか残されていないさまざまな生物の生息地、早急に保全対策が必要な場所などを特定できました。得られた情報をもとに、重要地域の自然再生や、保全活動に取り組む地元団体への支援に結び付けていく予定です。
担当者から一言
リポーター
自然のちから推進部 高川晋一
各地をくまなく歩かれている学芸員やナチュラリストの持たれている圧倒的な知識量に感動する日々です。
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