2023.04.14(2023.04.14 更新)
「自然を見る、感じる、記録する ~ナチュラリスト青柳昌宏のスケッチと軌跡」自然観察指導員、ネイチュア・フィーリングの生みの親、青柳さんの初のスケッチ展が始まりました!
自然観察指導員イベント告知
専門度:
テーマ:環境教育自然観察ツール
フィールド:自然観察
新緑のまぶしい季節になりました。こんにちは、事務局長・志村です。
NACS-J自然観察指導員の生みの親の一人である、青柳昌宏さんのスケッチ展が筑波大学図書館で始まりました。“見たままの自然の風景をスケッチする“。これは、参加者がのべ3万人を超えている自然観察指導員講習会で全員が体験してきたプログラムです。
観察すること、スケッチすることで見えてくることの大切さや意味を多くの方に伝え、自然保護のための観察会に必要な基本をつくりあげた青柳さんのスケッチの現物が、今回初めて一般公開されています。緻密なペンづかいの昆虫のスケッチ、ボールペンで描かれた野外でのスケッチが詰まったフィールドノートやスケッチブックなど、自然観察の原点を感じさせるものばかりです。
ネイチュア・フィーリング観察会へと発展するきっかけとなった、青柳さんが附属盲学校教頭を務めた筑波大学附属図書館での無料展示で、どなたでも観覧いただけます(図書館受付で展示観覧希望と伝えてください)。ぜひ実際に展示を見て、実物のスケッチの迫力を感じてください。
なお、5月8日(月)に展示内容の模様替えの予定があります。また、5月13日(土)午後には、鳥山由子氏(NACS-J自然観察指導員研修会講師・筑波大学附属盲学校元教諭)、内田啓子氏(東京大学総合博物館・青柳昌宏氏長女)によるギャラリートーク(記念講演と展示解説)が行われます。詳しくは、筑波大学自然保護寄付講座をご覧ください。
主催者ごあいさつ
「⻘柳昌宏(1934-1998)は、東京教育大学農学部農学科と理学部生物学科で、昆虫学と動物生態学を学び、和歌山県での教員生活を経て、東京教育大学附属盲学校に赴任しました。附属盲学校時代、日本とニュージーランドの南極地域観測隊に参加してペンギンの生態研究に携り、ペンギン基金初代代表を務める一方、自然保護教育をライフワークとし、日本自然保護協会の自然観察指導員制度を創設しました。附属盲学校時代に開発した、触って学ぶ生物学の授業方法は、日本自然保護協会の自然観察指導員研修会において、五感を使って感じる自然観察の手法「ネイチュア・フィーリング」として発展し全国に広がっています。
本展示会では、筑波大学の先輩でもある⻘柳昌宏の、学生時代の生物精密スケッチや、南極地域観測隊時代のフィールドノート、附属盲学校時代の触って学ぶ教材を中心に紹介し、自然を見つめ、感じとり、記録することの大切さをお伝えします。」
自然を見る、感じる、記録する ナチュラリスト⻘柳昌宏のスケッチと軌跡
Watching, Feeling and Drawing Nature:Sketches and the Life of Masahiro Aoyanagi
アクセス
- つくばエクスプレスつくば駅、6番バス乗り場から関東鉄道バス約15~20分
- 筑波大学循環(右回り)で9つ目のバス停「第一エリア前」下車徒歩3分
- 筑波大学循環(左回り)で12番目のバス停「筑波大学中央」下車徒歩5分
この記事のタグ