日本自然保護協会は、生物多様性を守る自然保護NGOです。

  • 文字サイズ

IUCN-J

Home 主な活動 IUCN-J 環境管理システムに“生物多様性”を入れるアドバイスをしています

IUCN-J 一覧へ戻る

2019.02.18(2019.02.19 更新)

環境管理システムに“生物多様性”を入れるアドバイスをしています

報告

専門度:専門度3

テーマ:人材育成

フィールド:マネジメントシステム

企業や団体の操業・運営にあたって、環境の視点が組み込まれていることを認証する仕組みとして、ISO14001という国際規格があります。日本では、15,000~20,000の組織(企業や大学、自治体など)がこのISO14001に準拠した環境管理システムを構築しています。

2015年にISO14001基準の大幅改定が行われ、生物多様性を環境管理システムに組み込むことを検討するよう求められるようになりました。

しかし、環境といえば、温暖化対策・汚染防止・省資源(紙の使用料把握とリサイクルなど)などのイメージが強い日本においては、企業や団体の担当者にとって<「生物多様性に取組む、事業を通じて“管理する”ということ」がどういうことか分からないことの方が圧倒的です。

そこで、日本自然保護協会では、ISO関係の講義・研修で国内大手の(株)テクノファに協力し、ISO14001に関わる企業実務者・審査員向けコースに、講師を派遣しています。

講師を務めているのは、国際自然保護連合日本委員会の副会長兼事務局長も務める道家哲平です。1日7.5時間に及ぶ研修では、「なぜ、ISOに生物多様性が組み込まれたのか」「生物多様性とはどういう考え方なのか」「企業の日常業務と生物多様性」などについて身近な事例を基に、講義や質疑応答、グループディスカッションを交えながら、参加者に生物多様性の知識や、実務や審査での活かし方を教えています。

世界や日本の最新の生物多様性の話題や、企業においても注目されている持続可能な開発目標(SDGs)と生物多様性の関係、NGOとのパートナーシップの作り方など、多岐にわたる、かつ、分かりやすい解説を行うことで高い評価をいただいています。

参加者からも「とても興味深い話が多く、飽きずに受講できました。」「更に生物多様性を学びたくなりました。」「企画の要求事項や不適合、といったテーマから離れた内容で、新鮮で興味深い内容でした。」「実例があり、会社に戻ってすぐに参考になりそうな内容でした。」などの声をいただいています(参加者アンケートより)。

2019年度も3回の開講が予定されています。ご関心のある方は、テクノファ専用ウェブサイト(下記リンク)よりお申し込みください。

ISO14001 CPD 7.5時間コース【テーマ:企業の日常業務と生物多様性の繋がり】
https://www.technofer.co.jp/isotrg/te87/

この記事のタグ

IUCN-J 一覧へ戻る

あなたの支援が必要です!

×

NACS-J(ナックスジェイ・日本自然保護協会)は、寄付に基づく支援により活動している団体です。

継続寄付

寄付をする
(今回のみ支援)

月々1000円のご支援で、自然保護に関する普及啓発を広げることができます。

寄付する