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2018.09.10(2018.09.10 更新)

介護現場でも必要とされる自然観察

イベント報告

専門度:専門度1

▲講習会の講師も務める一寸木さんの発表に真剣に 耳を傾ける参加者の様子。

テーマ:人材育成

フィールド:身近な自然認知症介護研究

 こんにちは!広報会員連携室の小野寺です。

9月1日、東京都杉並区にある認知症介護研究・研修東京センターで、認知症介護の指導者を目指す方々を対象に、自然観察を楽しむための基礎講座を実施しましたので、報告いたします。


この講座の開催は、介護の現場と自然観察を結び付けることで、きっと幸せが増えていくに違いないという思いを抱いた、一人の自然観察指導員の方からお声掛けいただいたことからスタートしました。

そして、その可能性やきっかけを探る最初の機会として、同センターの職員の方や自然観察指導員講習会の講師の協力を得ながら実現しました。

参加者13名を対象に、まずは自然観察会を行い、その後昼食をはさんで自然観察に関する講義、最後にそれぞれの感想や今後の可能性について話し合いました。

 

▲夏の定番・セミの抜け殻観察も楽しんでもらえました。

 

日頃なかなか自然と向き合う事が難しく、さらに自然観察会の参加経験もほとんど無かった参加者の皆さんは、はじめ怪訝そうな表情で参加していましたが、観察会が始まるや否や、目を輝かせながら講師の一挙手一投足に集中しながら楽しまれていました。

 

▲葉っぱの擦り出しは施設利用者に喜んでもらえそうとの声をいただきました。

 

終了後の感想では、「普段は寝ている時も仕事の事を考えているのに、観察会の時は仕事を考えない自分に気づいてびっくりした」「自分にもできることがたくさんある。早速帰ってから実践してみたい」「入所している方にも喜んでもらえそう」「五感を使うこと等、今まで気付かなかったことに気づかされた」「施設の利用者と話すきっかけづくりが難しかったが、自然観察はそのよいきっかけになると思う」など、ほとんどの方がこの日体験したことに感動され、またお仕事先で活かしていくことができると実感されていました。

今回のこの講座はまだ一歩を踏み出したに過ぎませんが、介護を必要とされる方や介護の現場で働く方はもちろん、自然観察を行っている方々にも新たな喜びや可能性を感じていただけるものが考えられないかと取り組みを始めたところです。

今後も引き続きご報告させていただきますので、是非ご注目ください!

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