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2020.03.09(2020.03.09 更新)

トヨタ自動車と工場の社員教育プログラムを開発しました

トヨタ自動車株式会社

対象:従業員

貢献:SDGs愛知ターゲット自然を活かした地域づくり壊れそうな自然を守る

自然体験プログラムの講習を受けている参加者の写真

▲グループで自然体験プログラムを実践した演習

日本自然保護協会(以下、NACS-J)は、企業の工場で働く環境担当者の方を対象に、生物多様性の保全の理解を深め、工場における自然との共生活動を推進することを目的に、トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)と協働で工場の社員教育プログラムを開発しました。

約1年半をかけて完成したプログラムを昨年11月にトヨタの堤工場(愛知県豊田市)にて実施し、工場の環境管理の担当者13名が受講しました。

講習では、NACS-Jの自然観察指導員講習会でも経験豊富な足立高行氏(おおいた生物多様性保全センター理事長)と佐藤仁志氏(島根県自然観察指導員連絡協議会会長)が講師を務めました。座学で自然保護や生物多様性の基礎知識を学び、野外実習では自然の見方やしくみ、生物多様性の大切さを伝えるコツを学びました。

また、自然体験プログラムをグループで企画し実践する演習も行いました。最後に、講習の理解度をチェックする筆記試験を実施して合格者には認定証を発行、全プログラム修了者には修了証もお渡ししました。

自然と共生する工場推進リーダーの養成

今回のプログラムは、NACS-Jの自然観察指導員講習会をベースに、SDGs (持続可能な開発目標)をはじめとする社会変革や自動車業界に即した内容、工場緑地の機能などの解説を盛り込み開発しました。

トヨタは、「トヨタ環境チャレンジ2050」におけるチャレンジの一つとして、「人と自然が共生する未来づくりへのチャレンジ」を掲げ、活動を推進しています。その一環として「自然と共生する工場」を目指し、NACS-Jと協働で今回の社員教育プログラムの開発に至りました。

トヨタの各工場では、生物の生息環境の維持・改善活動や指標種調査が始まっています。今後、これらの活動が継続的に発展し、地域の生物多様性の保全とともにさらなる企業価値の向上につながるよう、マネジメント層向けの活動も検討しています。

今、自動車業界は、コネクティッド、自動運転、シェアリング、電動化などの技術革新により「100年に一度の変革期」と言われています。NACS-Jでは、このプログラムを推進することで、自動車業界全体の生物多様性保全への理解を深め、ひいては自動車業界にとどまらず、自然と社会がより良くなる未来の変革に力を注いでいきます。

ご興味のある企業の方はご連絡ください。連絡先:shizen@nacsj.or.jp

トヨタ環境チャレンジ2050とは
クルマの環境負荷をゼロに近づけるとともに、地球・社会のプラスとなる取り組みを通じて、持続可能な社会の実現に貢献するためのチャレンジ。
https://global.toyota/jp/sustainability/esg/challenge2050/

主なプログラム内容

基礎学習①
「自然共生・生物多様性の基礎を学ぶ」(90分)
基礎学習②
「自然共生・生物多様性の活動を展開する」(90分)
野外実習
「自然の見方、調べ方、伝え方を体験する」(90分)
実践演習
「自然共生活動を伝える」(計180分)
認定試験
「学習の理解度を確認する」(45分)

認定証と終了証の写真▲NACS-Jから認定証と修了証を発行しました。

担当者から一言

担当者顔写真

自然のちから推進部 大野正人
皆さん野外実習ではイキイキと楽しく、質疑などでは積極的だったのが印象的でした。

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