2017.10.05(2017.10.05 更新)
福島県内の母子を対象に「母と子のネイチャースクールin尾瀬沼」を開催しました。
株式会社日清製粉グループ本社、株式会社ニコン
対象:ファミリー子ども一般市民
貢献:SDGs愛知ターゲット自然の守り手拡大
日本自然保護協会(以下、NACS-J)は、福島県内の母と子を対象に、思いきり自然とふれあって楽しむ時間と機会を提供し、「自然を守ること」や「人と自然のつながり」の大切さ・価値への理解を深めていただくことを目的とした2泊3日のネイチャースクールを開催しました。
NACS-Jは、夏休み真っ盛りの8月2日からの3日間、福島に暮らす母と子を対象に、NACS-Jの発祥の地であり県内でも有数の自然を誇る尾瀬を舞台に「母と子のネイチャースクールin尾瀬沼」を開催しました。
<実施概要>
日時 : 2017年8月2日(水)~4日(金)
開催場所 : 福島県 尾瀬、檜枝岐村、南会津郡
参加者数 : 36名(保護者15名、子ども21名)
主催 : 公益財団法人日本自然保護協会
協賛 : 株式会社日清製粉グループ本社
特別協力 : 株式会社ニコン
協力 : 株式会社ミルインターナショナル、会津ジイゴ坂学舎、おぜしかプロジェクト、檜枝岐村、檜枝岐村教育委員会
講師 : 小山抄子(おぜしかプロジェクト / 鹿革ワークショップ担当)
二神慎之介(プロカメラマン / ネイチャーフォト講座担当)
小池桂子(栄養士・フードコーディネーター / 自然の恵みクッキング担当)
猪俣昭夫(マタギ/ 映画担当)
【1日目】
1日目、朝早くから大型バスに乗り込み、まず到着したのは会津ジイゴ坂学舎(福島県南会津郡)。お昼は地元の人が心をこめて作ってくれた手づくりの美味しいカレーをいただきました。そして、最初のプログム。お母さんたちは、福島県の奥会津/金山町に暮らすマタギを描いたドキュメンタリー映画「春よこい」を鑑賞。映画の主人公である猪俣昭夫さんにもお越しいただき、人と自然が共に暮らすことの大切さを学びました。子どもたちは、おぜしかプロジェクトの小山抄子さんを講師にお迎えして、尾瀬で増えすぎてしまった鹿の革を使ったワークショップ(エコバッグづくり)を実施しました。
お母さんも子どもたちもとっても真剣。動物と人間の共生や鹿の命を活かす取り組みについて、しっかりと学んでくれました。
会津ジイゴ坂学舎をあとにして檜枝岐村に移動です。夜ご飯は檜枝岐村の自然の恵みたっぷりの郷土料理『山人(やもうど)料理』を味わいました。サンショウウオやクマなど普段は食べることのない、ちょっと驚きの山の恵みですが、みんなドキドキしながらも、勇気を出して味わってくれました。
夕食後、歌舞伎伝承館の2Fに移動して、子どもたちはカスタネットワークショップ。NACS-Jの活動地「赤谷の森」の間伐材を使って世界にひとつだけのカスタネットを作りました。お母さんたちは、子どもたちが昼間につくった鹿革のワークショップ。みなさん楽しんでくれました。
【2日目】
2日目はネイチャーフォト講座からスタートです。講師は、プロカメラマンの二神慎之介さん。お母さんに一眼レフの使い方を学んでいただき、このあと向かう尾瀬沼で素敵な自然を撮影していただきます。お母さんたちにはカメラの使い方だけでなく、尾瀬の歴史や尾瀬からはじまった日本の自然保護運動の歴史もあわせて学んでいただきました。
子どもたちもコンパクトデジタルカメラを手に、気になる自然をカシャ!!カシャ!!尾瀬沼への期待を高めていました。
バスを乗り継いで、いよいよ尾瀬沼までのトレッキング!往復約10キロです。お母さんも子どもたちもトレッキングコースの普段なかなか見ることのできない虫や木や草花を撮影しながら、尾瀬沼まで元気いっぱい歩きました。
尾瀬沼に到着すると、お待ちかねの昼食です!尾瀬沼湖畔の山小屋「長蔵小屋」で、美味しいおにぎりと豚汁をいただき、トレッキングの疲れを癒しました。
お昼のあとは長蔵小屋のまわりでネイチャーフォト自然観察会。みんな各々、いろんな視点で写真を撮影。放射線の影響で普段はなかなかふれあう事のできないトンボに夢中の子どもたちの姿も印象的でした。
夜は、この日みんなが撮影した写真を講師の二神さんがピックアップ、そして講評。尾瀬の美しい自然と子どもたちの笑顔、お母さんと子どもの微笑み・・・1枚1枚、プロカメラマンからのコメントにみんな盛り上がりました。
【3日目】
そしていよいよ最終日。この日のメインは、母と子が協力しあって自然の恵みを活かしたクッキングです!檜枝岐村のハチミツを使ったちぎりパンやすはま、クラッカー、南会津の南郷トマトのミネストローネ、カルボナーラソースを使ったアイデアサラダを作りました。講師はフードコーディネーターの小池桂子さん。まずは食材の下ごしらえ。子どもたちもみんな頑張ってくれました!!
下ごしらえを終えた子どもたちは公園に移動して、最終調理工程に欠かせない火起こしに挑戦!手の皮が擦り剥けるまで必死になって頑張った子も!
残念ながら今回は子どもたちで火をつけることはできませんでしたが、自分たちで作った自然の恵みたっぷりのお昼をお腹いっぱい食べて、閉会。参加してくださったみなさんは3日間のたくさんの思い出を胸に帰路についていただきました。
参加した皆様からは、「自然について学びなおす、感じなおすよい機会になりました。また是非参加したい!」「こうした取り組みで、親子一緒に自然に触れ合う機会が増えていってほしいです。」など、嬉しいご感想をたくさんいただきました。
今回のイベントでは、福島県内の自然観察指導員の皆さん、株式会社日清製粉グループ本社の協賛をはじめ、株式会社ニコンの特別協力など、多くの皆さまにとてもあたたかいご支援とご協力をいただきました。ご参加いただいた皆様、そしてご協力をいただいた皆様、本当にありがとうございました。
※ 今回ご協力をいただいた皆さまのWEBサイトです。
■株式会社日清製粉グループ本社 CSRの窓
http://www.nisshin.com/csr/
■株式会社ニコン
http://www.nikon.co.jp/
■株式会社ミルインターナショナル
http://www.miruphony.com/
■会津ジイゴ坂学舎
http://www.jiigozaka.com/
■おぜしかプロジェクト
https://www.facebook.com/Dear.ozedeer/?pnref=story
■SINH FUTAGAMI PHOTOGRAPHY.
http://sinh11.com/
■檜枝岐村
http://www.hinoemata.com/
■旅館ひのえまた
http://www.oze-rhinoemata.com/
■長蔵小屋
http://chozogoya.com/
※日本自然保護協会の活動は皆様からの会費やご寄付で支えられています。日本自然保護協会の活動にご支援をよろしくお願いいたします。
■お問い合わせ■
自然のちから推進室 担当:三好、岩橋
TEL:03-3553-4101 Mail : shizen@nacsj.or.jp