What we do日本自然保護協会の主な活動
今、絶滅危惧種の増加、
森林や里山の荒廃、
砂浜の減少など、
自然と人の健全なつながりは
失われ続けています。
私たち日本自然保護協会は、2030年までに生物多様性の損失を止め、
回復へと導くネイチャーポジティブの実現を目指し、
地域、企業、研究機関、そして全国各地の自然を守る仲間と協働し、
4つの活動テーマのもと、それぞれのプロジェクトに注力しています。
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4つの活動テーマTHEMES
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THEME1
自然とのふれあいの
機会と守り手を増やす©Lisa_mama
自然とのふれあいが子どもの心身の成長を促すことは広く知られています。しかし、今、子どもの自然体験が減っています。私たちは、自然とのふれあいの機会を増やし、その魅力と大切さを伝える活動に力をいれています。
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THEME2
絶滅危惧種と
その生息地を守る©与名正三
野生生物の生息地は、今、急激に失われ続けています。日本では約3,800種が、絶滅の危機に。私たちは、絶滅危惧種とその生息地を守る活動に力をいれています。
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THEME3
なくなりそうな
自然を守るこれまで私たちは、尾瀬、屋久島、白神山地など、日本屈指の自然環境を守り続けてきました。失われた自然は、二度と取り戻せません。私たちは貴重な自然を未来につなぐため、各地の保護問題に取り組んでいます。
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THEME4
守った自然の恵みを
持続的な社会づくりに
いかす©ラッシュジャパン合同会社
私たちは、地域や企業との連携にも積極的に取り組み、自然の恵みを活かした社会づくりに力をいれています。
このテーマのプロジェクト一覧
5つの活動フィールド5FIELDS
FIELD
海Sea
日本は海に囲まれた国。排他的経済水域(EEZ)の広さは世界6位、南北に多様な海洋生態系が広がっています。しかし、今、気候変動や開発などで健全な海が失われつつあります。日本自然保護協会は、沖縄・奄美をはじめ、各地で豊かな海を守るため、保護活動や地域づくりに取り組んでいます。
海のプロジェクト一覧FIELD
森林Forest
日本の温暖湿潤な森は、固有の豊かな生態系を育んでいます。日本自然保護協会は創立当初から、この豊かな森を守る活動を進めてきました。白神山地や屋久島など、貴重な原生林の保護運動から、法制度への働きかけ。そして、人工林から自然林へと戻す現場の取り組みなど、これからも、この森を未来につなぐ活動を進めていきます。
森林のプロジェクト一覧FIELD
里山Satoyama
人と自然が関わり合って形成された里山環境には、多種多様な動植物が生息しています。しかし、生活スタイルの変化とともに、里山の荒廃が進み、多くの種が絶滅の危機に。日本自然保護協会では、里山の変化を市民とともに調査し、保全施策に活かす活動や、里山の絶滅危惧種の保全活動も展開しています。
里山のプロジェクト一覧FIELD
川River
河川は、多くの自然の恵みを供給する一方で、利水や防災減災の観点から絶えず開発計画の対象となってきました。日本自然保護協会は、河川の生態系を守るため、全国のダムや河口堰の問題に、専門家や地域住民とともに取り組んできました。今後も「流域治水」とそのための合意形成の仕組みを提案していきます。
川のプロジェクト一覧FIELD
湿地Wetland
尾瀬ヶ原をはじめ、日本には貴重な原生湿地が多く存在します。また、田んぼやため池、河口や砂浜など、身近な環境も湿地に含まれています。しかし、近年、開発や外来種の侵入、水質の悪化など、さまざまな要因で環境が悪化。日本自然保護協会は、今後も貴重な湿地を守る活動に取り組んでいきます。
湿地のプロジェクト一覧現在活動しているプロジェクト21PROJECTS
Project
陸の保護区をつくる
日本自然保護協会(NACS-J)は、開発問題から尾瀬ヶ原を守るために誕生して以来、森林や湿地、里山など、貴重な自然環境を守るため国立公園・国定公園などの保護地域化や適正な管理に向けたさまざまな取り組みを行ってきました。
Project
豊かな海を未来につなぐ
日本は周囲を海に囲まれ、海は私たちのくらしの豊かさを支えています。しかし、今、開発や気候変動で急速に劣化し、危機的な状況に。日本自然保護協会(NACS-J)は、この危機に対し現場と政策両面からの活動を進めています。
フィールド
Project
気候変動対策と自然保護の両立
地球温暖化による生物多様性の危機は深刻な状況にあります。一方、拙速な気候変動対策によって生物多様性が脅かされることも。日本自然保護協会(NACS-J)は、気候変動対策と自然保護の両立のためにさまざまな働きかけを行っています。
Project
法制度への働きかけ
日本自然保護協会(NACS-J)は、自然とともにある社会の実現に向けて、世界の動向を見据え、科学的な知見を基に、国立公園、環境影響評価、絶滅危惧種の保護などの様々な法制度への政策提言を行っています。
Project
各地の自然保護問題への対応
日本自然保護協会(NACS-J)は、尾瀬ヶ原、雌阿寒岳、白神山地、屋久島、小笠原など、時代のなかで、未来に残すべきかけがえのない自然を守るために声を上げてきました。
Project
自然観察指導員の養成
Project
すべてのこどもに自然を!
Project
ネイチュア・フィーリング
Project
四国のツキノワグマ保全
四国に生息するツキノワグマは、個体数はわずか20頭前後と絶滅寸前。日本自然保護協会(NACS-J)は、四国自然史科学研究センター、日本クマネットワークと協力して、四国のツキノワグマと森林生態系の保全に取り組んでいます。
フィールド
Project
草原のチョウ保全
日本の草原環境は、人々のライフスタイルの変化に伴い、明治期は国土の11%ほどあったものが今では1%にまで減りました。その結果、草原環境の生きものたちは生息の危機に。日本自然保護協会(NACS-J)は、絶滅の危機にある草原のチョウとその生息地の保全に取り組んでいます。
テーマ
フィールド
Project
イヌワシ保全
イヌワシは奥山の森林に生息する大型猛禽類。イヌワシが子育てを続けるためには、自然豊かで広大な森林が必要です。日本自然保護協会(NACS-J)は、イヌワシと生物多様性豊かな森林生態系の保全に取り組んでいます。
フィールド
Project
サシバの保全
渡り鳥のサシバは、近年、子育て環境である里山の荒廃により、繁殖場所は1970年代の7割以下に減少。また、越冬地のフィリピンでは密猟が明らかに。サシバ保全のために、国を越えた連携で生息環境の保全を推進しています。
フィールド
Project
赤谷プロジェクト
赤谷プロジェクトは、群馬県みなかみ町の国有林「赤谷の森」で、「生物多様性の復元」と「持続的な地域づくり」を目的に、赤谷プロジェクト地域協議会、林野庁関東森林管理局と協働し森林生態系管理を行う取り組みです。
フィールド
Project
ユネスコエコパークの推進
Project
みなかみネイチャーポジティブプロジェクト
日本自然保護協会(NACS-J)は、ネイチャーポジティブな社会の実現を目指し、三菱地所、群馬県みなかみ町と2023年に10年間の連携協定を締結しました。企業・行政・NGOがそれぞれの知見を活かし、持続可能な社会の実現に取り組みます。
Project
モニタリングサイト1000里地調査
日本自然保護協会(NACS-J)では、環境省の「モニタリングサイト1000里地調査(以下、モニ1000里地調査)」に取り組んでいます。このプロジェクトは、生物相や指標生物といった様々な項目について、全国約200ヵ所で統一された調査を行い、里地里山という複雑な生態系の変化を全国レベルでとらえることを目指しています。
フィールド
Project
里山の生物多様性を守る
里山は、近年、環境が大きく変化し、身近だった多くの生きものが絶滅の危機に。日本自然保護協会(NACS-J)は、減少の原因究明と有効な保全策の解明に努め、現場での保全活動や政策提言を行っています。
フィールド
Project
ライフスタイルと自然保護
Project
日本版ネイチャーポジティブアプローチ
いま世界では、生物多様性の損失を止め、自然を回復させる「ネイチャーポジティブ」の実現が求められています。 日本自然保護協会(NACS-J)は、「日本版ネイチャーポジティブアプローチ」として、自治体や企業などとのパートナーシップの構築と、生物多様性の定量的な評価に取り組み、地域からのネイチャーポジティブを実践しています。
Project
国際連携/IUCN日本委員会
自然を守ることは世界共通の課題です。日本自然保護協会(NACS-J)は、生物多様性条約締約国会議をはじめとした国際会議などへ参加し情報収集するとともに、世界の自然保護の動きを学び、日本の自然を守ることに活かしています。
Project
自然保護大賞
日本自然保護大賞は、地域性、継続性、先進性、協働性の観点から、優れた自然保護活動、生物多様性保全活動を表彰します。素晴らしい活動をより多くの方に知ってもらうことで、日本の自然保護を推進する力にしていくことを目指しています。