2024.06.26(2024.06.27 更新)
ウスイロヒョウモンモドキ保護区にカメラ設置
イベント報告
専門度:
4月の保全活動には、余戸地区の皆さんを中心に、環境省、県庁、地元企業、銀行、市役所、大学生など、多様な方々が参加。
テーマ:里山の保全生息環境保全絶滅危惧種
フィールド:草原
ウスイロヒョウモンモドキ(環境省・絶滅危惧IA類)は、近年、最も生息数を減らしたチョウの一つです。
既に、過去に確認されていた全国の生息地の9割で姿を消しています。主な原因は、人間の生活環境の変化による草原の利用減少と生息地へのシカの過度な侵入による「草原環境の変化」です。
NACS-Jは、今にも個体群の消滅が心配されるこのチョウを守るため、鳥取県鳥取市余戸の三原山の「チョウの保護区域」で、コロナ以前より防鹿柵の設置拡大と食草の保全に協力して取り組んできましたが、防鹿柵を超えてシカが侵入する状況が続き、状況は好転しませんでした。
しかし、地域の方を中心に防鹿柵の設備交換や設置方法を変えるなどして対策を進めた結果、昨年は防鹿柵の内側に入るシカが減り、オミナエシなどの食草が見られるようになってきました。
今年は、防鹿柵の近くにカメラを2台設置して、地元の方と一緒にシカの動きを監視します。数年で個体群が安定的に発生できる環境を作れるようにしたいと考えていますので、ご支援よろしくお願いします。
※日本自然保護協会の活動は皆様からの会費やご寄付で支えられています。日本自然保護協会の活動にご支援をよろしくお願いいたします。草原を守って蝶の絶滅を止める活動にご支援をお願いいたします!
担当者から一言
リポーター
生物多様性保全部 萩原正朗
保全活動では、昨年自然観察指導員になった大学生の姿も。腕章を付けた姿が頼もしくかっこ良かったです!
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