2022.06.01(2022.06.02 更新)
第585回自然観察指導員講習会・東京を開催しました
イベント報告自然観察指導員
専門度:
テーマ:森林保全環境教育里山の保全生息環境保全人材育成
2022年5月21~22日、自然観察指導員講習会をNACS-J自然観察指導員東京連絡会(NACOT)、株式会社光洲産業、野崎興業株式会社の皆さんと開催しました。
NACOTからは20代~40代を中心とする自然観察指導員の方にスタッフとしてお越しいただき、活気ある講習会になりました。株式会社光洲産業・野崎興業株式会社の皆さんはオンライン含め当日現地にもお越しいただき、講習会を強力にバックアップいただきました。
本講習会の定員は当初45名でしたが、3倍近い方からお申込みいただき、コロナの感染拡大傾向が落ち着いていることもあり、定員を60名に増員し、抽選の上、満員御礼での開催となりました。
北は新潟県、南は沖縄県、年齢も18歳から70代までと非常に多様な方々に受講いただきました。
1日目:オンライン講習
21日はコロナ感染拡大予防のため、完全オンラインにて講義を実施。通常オンラインでは接続がうまくいかない方もいらっしゃるのですが、今回は複数のオンライン配信方法を駆使して無事に全員が受講できました。
オンライン講義でも双方向にやりとりをしながら進められるように、ZOOMのチャットやブレイクアウトルーム機能を活用し、意見を交換しながら進めました。
昔の里山での資源を今の言い方に置き換えたクイズで盛り上がったり、ある観察会での一幕として紹介された、懸命に生きる幼虫の映像に「おお~」と感動が広がったりと、画面越しでも思わず声を出しながら受講された方の様子もうかがえました。
笑い、感動、ドキドキもありつつ、自然観察とは?自然観察会とは?自然保護とは?そのための一歩とは?を学び、考えられる時間になったかと思います。
2日目:野外実習(東京都八王子市)
2日目の22日は汗ばむ陽気の中、朝から夕方までずっと野外実習というハードなスケジュールでしたが、休憩を取りつつ、なんとか最後まで全員受講されました。
森を使い、あらゆる場面で使える自然の見方を体感しながら学び、お昼を挟んだあと、具体的にどんなものを観察会のテーマにするとよいのか?その見つけ方のコツ、そして見つけたテーマを観察会にどう組み立てていくのか?といった実習を行いました。
2日目後半、いよいよ最後のプログラムは、受講生がおそらくこの先忘れない経験となる、観察会の実技実習です。自分でその場の自然環境を使った自然観察会を考えて組み立て、実際に受講生5名を参加者として自分がリーダーとなり、観察会を開催するというものです。
「自然観察指導員としての初のリーダー」なので、最初は緊張した面持ちの方もいらしたものの、いざ始まると、自分が関心をもったテーマについて複数人で観るのが楽しいとばかりに生き生きされる方、ドキドキしながらも参加者の様子を注意深く観察し声をかける方、自信をもって自分の信念を貫いて話す方など、みなさん2日間の学びを吸収され、個性豊かにリーダーを実施されていました。講習会担当としてはこの瞬間に立ち会えるのが何よりもうれしく感動するひとときです。
無事61名の方が新しく自然観察指導員として登録され、各地に飛び立っていかれました。
講習会終了数日後には、早速、指導員のグッズを使って観察会や講師を実施されたという報告や、講習会でスタッフをしていた先輩指導員と観察会の練習をしたという報告が入ってきて、その行動力がとても心強くそして嬉しく思っています。
61名の皆さんのご活躍を応援しております!