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2004.01.01

AKAYAプロジェクト正式発足 生物多様性の復元を目ざします.


秋、人工林と自然林の境界がくっきりとわかる

群馬県新治の「赤谷プロジェクト地域協議会」・関東森林管理局・NACS-Jによる「三国山地/赤谷川・生物多様性復元計画(AKAYAプロジェクト)」。2003年度第1回企画運営会議が11月21日に開催され、AKAYAプロジェクトは正式発足となりました。

会報『自然保護』No.477(2004年1/2月号)より転載


会議では、2003年4月からの検討を踏まえ次の4点を決めました。

(1)プロジェクトの目的:「生物多様性保全」と「持続的な地域社会づくり」を追求する「実践モデルの構築」を、プロジェクトの目的としました。森の生物多様性復元が地域レベルで行なわれます。

(2)ゾーニング:対象エリアは、群馬県三国山地・赤谷川上流の国有林約1万ha(10平方km)とし、エリア内を6つのサブエリアに分け、自然状態や社会特性を考慮して、それぞれに機能とテーマを設定しました(図参照)。

(3)『協定』の締結:プロジェクトエリアとする国有林は、関東森林管理局長とNACS-J理事長が「10年を単位とする協定」を締結して管理することにしました。このような協定のスタイルは、これまでの林野行政の中にはないものです。

(4)個別プログラム:2004年度に向け、それぞれの組織が希望する「研究・保護・教育・そのための環境改善プログラム」の方向を提示し、目的に整合する場と共同事業化の調整を図ることを決めました。

 

国有林を管理する林野庁は、来年度からの新たな管理経営基本方針を準備しており、先ごろ計画案が公表され、パブリックコメントが求められていました。新計
画の中には「優れた自然環境を有する森林の維持と保存」という項目が設けられていましたが、NACS-Jは、高度成長期の木材生産で攪乱・改変された本来
は豊かな森林環境であった地域を回復させていく林野庁の責務認識と方策の記述が十分ではないと考え、意見を提出しました。

 

また林野庁は、新たな方針・計画に基づいた施策として、AKAYAプロジェクトのような、国有林の環境管理を民間と連携しながらすすめる施策の全国展開
を予定しています。これまでの国有林管理の方式を大きく変える、連携・共同計画を基盤とするAKAYAプロジェクトは、この課題に対する方向を導き出すこ
とを目ざしています。

(茅野恒秀/ 総合プロジェクト・AKAYA担当)

<AKAYAプロジェクト 対象エリア>
040101プロジェクトエリア.jpg



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