会報『自然保護』No.583 2021年9・10月号 特集:自然のちからで、明日をひらく。Nature-based Solutions
2021年9月1日
今月の
表紙
第7回フォトコンテスト優秀賞
「母なる海へ」
7月に朝日の写真を撮りに出かけた宮崎県の富田浜でアカウミガメの産卵に遭遇。産卵を終えて海にかえっていく母ガメの後ろ姿にとても感動しました。卵からかえった子ガメの旅立ちも見たいと思い、早起きして何度か通いましたが、ようやく出合えた子ガメたちです。元気いっぱいに海を目指していきました。
Contents
特集:自然のちからで、明日をひらく。Nature-based Solutions
NACS-Jは今年で創立70周年。
時代は昭和から平成、そして令和へと移り、その間、自然保護活動は社会情勢にも影響を受けながら大きく変遷し続けました。
希少な自然や動植物を守る保護活動に始まり、生物多様性の保全、それに伴う生態系サービスの享受、そして持続可能性や自然の再生力など……。その中でNbS(Nature-based Solutions)は今、最も注目されている概念です。
自然のちからで、明日をひらく。NACS-Jが掲げる理念を、今あらためて考えます。
創立70周年 これからの自然保護
NbSとは何?
さらに理解するためのQ&A NbSよくある質問集
NbS地域事例① 新潟県越後妻有地域が実践するNbS 雪里の自然に根ざした交流
NbS地域事例② 「サシバの里」市貝町がNbS世界標準で自己診断 NbSと照らし合わせて見えたこと
NbS地域事例③ 宮崎県綾町の先進的な地域おこしから考えるNbSの成功とその先
NbSの視点で活動の意義を知る
今日からはじめる自然観察
タヌキの生活をのぞいてみよう!
どじで間抜けでおっちょこちょい」のイメージを持たれることの多いタヌキ。しかし実際には、環境に合わせて生活様式を変えることのできる順応性の高い動物です。今回は、私たちにとってもなじみの深いタヌキの生活をのぞいてみましょう。
(關 義和 玉川大学農学部環境農学科准教授。専門は動物生態学と野生動物管理学。)
ひっつき虫図鑑
きらわれもののひっつき虫も、こうして拡大して見ると……。ほら、動物や人にくっつくための個性さまざま。
(盛口 満 沖縄大学学長)
NACS-J NEWS 各担当からの報告
チョウの絶滅を防ぎたい! オオルリシジミの生息域回復プロジェクト
南三陸でイヌワシ生息環境再生協議会が発足!
自然観察指導員講習会を千葉と富山で開催します。
赤谷のニホンジカにGPS発信機を付けました。
外来生物対策のあり方検討会で法改正に向けた課題整理と提言
上関で原子力発電所建設のための海上ボーリング調査が計画されています。
全国砂浜ムーブメント2021開催中! 西日本の砂浜を巡りました。
辺野古・大浦湾シンポジウム2021「ホープスポット」開催します。
乳幼児対象の観察会アンケートにご協力ください。
介護福祉の現場における自然観察会セミナー
日本自然保護大賞2022 活動募集スタート 10/31〆切
話題の環境トピックス
① 会員の協力を得て生物季節観測が再開中! ② 再エネ推進で緑の回廊にも開発計画 ③ 奄美・沖縄が世界遺産に登録決定日本自然保護協会 創立70周年記念 イルカさんからのスペシャルメッセージ
N-Café(会員投稿コーナー)
Book and Present
会報『自然保護』は、日本自然保護協会会員の皆様に2か月に一度(毎奇数月1日発行)お届けしています。自然保護の最新情報、自然観察ノウハウ、生きものの生態など毎号多彩なテーマで自然に関する情報を掲載しています。
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