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東京湾・三番瀬の埋め立て問題

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2004.03.01

「三番瀬円卓会議」が出した結論

2004年3/4月号より転載


1月22日、千葉県三番瀬再生計画検討会議(円卓会議)の最終回が開催され、堂本暁子千葉県知事に「三番瀬再生計画」が手渡されました。三番瀬円卓会議は三番瀬の埋め立て中止を受け、その再生計画を検討するために設置された組織で、地元住民、漁業関係者、環境保護団体、公募の市民、各分野の専門家、のべ40名が参加し2年間に及ぶ検討を行なってきました。

 

三番瀬再生計画は、200ページ近い本文と参考資料で構成されています。海と陸との連続性、漁場の生産力、自然とのふれあいなどの5つを再生の目標としてとりまとめ、再生のために必要な項目として自然環境や漁業のほか、三番瀬に向きあう街づくり・景観、海や浜辺の利用など11項目の目標、アクションプランを解説しています。これを受け千葉県は、三番瀬の再生に向けて、今年から具体的な対策の実現に着手します。

 

円卓会議の特色は会議や議事録の公開はもちろん、委員選考も三番瀬NGO会議の検討を尊重し、公募の市民を加えるなど、徹底した公開の原則を貫いたことにあります。NACS-Jからは吉田正人がNGO会議より推薦され委員となり、円卓会議のほか海域小委員会の再生イメージワーキンググループ(座長)、制度化小委員会(副座長)で三番瀬の再生イメージづくり、三番瀬条例やラムサール条約への方針づくりに携わりました。

 

再生計画の実現にはこれから長い間、市民と行政の協働事業が必要となります。再生事業の科学性を保つために、自然環境のモニタリングと順応的な管理は欠かせません。東京湾や流入河川の浄化には、流域に住むすべての人々の協力も不可欠です。まだ課題は山積していますが、将来にどのような三番瀬を残すべきか、の青写真を決めたことの意義は大変大きいのです。

(吉田正人・常務理事)

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