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1999.07.22

大規模林道・川井~住田線の 希少猛禽類保護対策に関する要望書へのコメント


 

1999年7月22日

(財)日本自然保護協会
保護部長 吉田正人

大規模公共事業のあり方が全国的に問題とされる中で、大規模林道事業は昨年から林野庁に設置された再評価委員会において、見直しが行われているところである。昨年、中止が決定された真室川~小国線・朝日~小国区間は、公共事業の費用対効果の問題のみならず、原生的なブナ林を貫通して計画され、沿線に種の保存法政令指定種のクマタカの営巣が確認されるなど、自然環境保全の見地からも見直しが要望されていたものである。
このたび大規模林道・川井~住田線・横沢~荒川区間において、森林開発公団が非繁殖ペアと認識していたいわゆる「横沢上流個体」と呼ばれるクマタカのペアの営巣地および繁殖が確認されたことで、同区間の大規模林道は、繁殖可能なクマタカ3ペアの繁殖期のの行動圏(コアエリア)を横切ることが明らかとなった。

これに関係して本日、早池峰の自然を考える会、早池峰クマタカ研究会、大規模林道問題全国ネットワーク、日本野鳥の会宮古支部から、岩手県林業水産部長にあて、調査検討委員会の設置、環境アセスメントの実施などを求める要望書が提出された。日本自然保護協会は、この要望書が提起した問題は、わが国の猛禽類保護対策およびそれらを指標とした地域生態系保全対策をすすめる上で、非常に重要な事項であると考える。

森林開発公団、岩手県林業水産部は、この要望書の提起した問題に対して真摯に取り組んでいただきたい。

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