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自然を知るWEBマガジン「知ろう、自然のこと。」

自分がみつけた面白さも、こどもが発見した驚きも、一緒に分かち合う

小さい頃から父の影響で自然が大好きでした。就職して就いた仕事は自然に関わるものではなかったのですが、2011年の東日本大震災をきっかけに、やりたいことをやろう!と奮起して、情報収集をするなかで自然観察指導員講習会を見つけ受講しました。

講習会はとても楽しく、学びがたくさんありました。受講後、「さあ!自然観察会を開こう」と思ったのですが、いざとなると、一緒に活動できる人が身近にはいませんでした。どうしたものかと悩みインターネットで調べると、地元でベテランの自然観察指導員の方が活動されている!とわかり、勇気を出してイベントに参加しました。振り返ってみても、あのとき一歩踏み出したことで様々な人と繋がれたのだと思います。また、そのときのご縁から、鎌倉市の実施する「緑のレンジャー制度」を勧めてもらい、ジュニア向けの指導員にもなりました。

もうひとつの自分にとっての大きな出来事は、甥っ子が生まれたことです。甥っ子は、小さいうちから伯母である自分の世界に染めてしまって(笑)、みるみる自然や生きもの好きに育っていきました。このふれ合いを通じて、最近は子どもの自然離れが進んでいると聞くけれど、「小さい頃から接する環境があれば自ずと自然好きになる」「小さい子どもたちにこそ自然と親しんでほしい」と思うようになりました。

そして、2018年に保育士の資格をとり、保育園でパートとして働き始めました。保育園では、お散歩の時間に園児との自然観察会を提案し実践していきました。保育園の先生は園児たちのお世話をしたり日誌を書いたり、日々の業務で大変です。そして、先生自身が自然とどう接していいかわからないという声も聞きました。それでも、いつもと同じ園庭や散歩道で、ちょっとした気づきやきっかけがあるだけで、子どもたちの自然とふれ合う世界はもっと広げられると感じました。

子どもたちと手を繋いで歩く植木さんの画像

自然観察会で大切にしていることは、「子どもたちには“教えない”。自分で発見してもらう」ことです。子どもが例えば「これ何?」と聞いてきても、すぐに答えは教えません。「これはどこにあったの?まわりを見てみようか」と、答えの代わりに気づきを与えています。

そして、もう一つ大事にしていることは、「“自分が楽しい”が大前提」ということです。自分自身がまず楽しまないと、自然の面白さは人に伝わらないと思っています。さらに、子どもにとっても、身近な大人が純粋に自然とのふれあいを楽しんでいるだけで、とても良い影響があると実感しています。

これからも、多くの子どもたちと自然観察を一緒に楽しみたいと思います。そして、子どもたちが自分で自然の面白さを発見できる、そうしたゆとりの時間をつくってあげられたらと思っています。

植木 陽子 さん
2012年受講 / 神奈川県在住

人とつながる、自然とつなげる。自然観察指導員

日々の自然観察を楽しみ、身近な自然の魅力をみんなでわかちあう。
仲間と一緒に「自然観察からはじまる自然保護」に地域で取り組む。
それが自然観察指導員です。

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