渡りをするタカ「サシバ」の繁殖地・中継地・越冬地が連携しながらサシバの保全を推進するため、2019年から国際サシバサミットを開催しています。今年は越冬地である奄美大島(鹿児島県)の宇検村で10月25~26日に開催します。奄美大島の宇検村は、世界自然遺産登録地域であり、奄美群島最高峰の湯湾岳から、美しい焼内湾とその沿岸に全14のシマ(集落)を有する、自然豊かな場所です。サシバは、村の方言で「チュッピー」と呼ばれ、親しまれてきました。
基調講演では「サシバはなぜ奄美大島を越冬地として選ぶのか?」と題して、長年宇検村のサシバを調査してきた自然観察指導員の与名正三さんと岩手大学講師の東淳樹さんがその理由に迫ります。また、奄美大島の子どもたちの発表や、日本各地でサシバの保全に関わる方々によるポスター発表、飲食店を含む地域内外の出店者によるマルシェの開催、奄美大島開運酒造によるサミット開催を記念した黒糖焼酎の発表など、盛りだくさんの内容です。サミットにあわせて奄美大島宇検村にぜひお出かけください。

宮古諸島の多良間島産の黒糖を原材料にしたサミット開催記念の黒糖焼酎。デザインは変更する可能性があります
担当者から一言

出島 誠一日本自然保護協会 / 特任部長
奄美大島で越冬するサシバの数は、他の南西諸島やフィリピンなどに比べて圧倒的です!