SAVE THE FLYWAY
OF MIGRANT HAWKS

里山のタカ、サシバとそこに暮らす人々の未来
について考えるサミットを開催します!

「国際サシバサミット2019市貝」の開催まであと

サシバとは、小さなタカの仲間です。 猛禽類には珍しく、東南アジアから日本へ海を越えてやってくる渡り鳥として愛されています。しかし、いまサシバは絶滅の危機を迎えています。 保全のためには、サシバが生息する複数の地域が連携しなくてはなりません。「国際サシバサミット」は、繁殖地・中継地・越冬地が集い、サシバの未来について考える場として2019年より開催されます。 多くの方のご参加をお待ちしています。

開催メッセージ

東南アジアを代表するタカ、サシバ。 英語ではグレイフェイスド・バザードと呼ばれ、よく見ると雄は灰色がかった顔が特徴です。 日本では里山のタカとも呼ばれ、 春先になると子育てのために日本各地の里山にやってきます。 彼らのお目当ては、カエルやヘビなどの生き物たち。 暖かくなると共に田んぼや雑木林に現れる動物を大切な食料として子育てに励みます。 サシバが安定して繁殖できるのは自然豊かな里山の証。 栃木県市貝町はそんなサシバが子育てする里山の代表地なのです。

子育てが終わる9月、日本各地で子育てを終えたサシバは、巣立った幼鳥とともに南へ向かい始めます。 各地で休憩を挟み、何日もかけて渡りを行います。 その休憩場所の代表が沖縄県宮古島市。 甘露と呼ばれる10月中旬には、 「空が黒くなる」程のサシバが宮古島に集結して休憩します。 10月下旬以降、渡りを終えたサシバは、 南西諸島以南と台湾やフィリピンなどで2月まで過ごし、 3月中旬には再び各地から少しづつ合流しながら 何日もかけて北へ向かい始めます。 フィリピン・ルソン島北部は、 越冬後のサシバが集結して北に旅立つ前の栄養補給を行う重要な場所。 市貝町と同じく、山あいに田園風景が広がる緑豊かな地域です。

しかし、今自然環境の変化や密猟などにより、サシバの数が減っていることが報告されています。 宮古島の飛来するサシバの数は40年前の5分の1まで減少してしまい、 日本の子育てをする場所も減少が続いています。 この状況を打破するためには、 繁殖地・越冬地・中継地が連携して保全をすすめなければなりません。人々の自然資源に支えられた豊かで持続的な暮らしに繋がっています。 国や地域を超えてサシバが舞う未来を一緒に考えてみましょう!

国際サシバサミット2019市貝

サシバの繁殖地、市貝町サミットがスタート!

開催概要

第1回目のサミットは、日本を代表するサシバの繁殖地、栃木県市貝町で開催! 市貝町はサシバが住む自然豊かな里地里山の環境保護と経済活動の両立に取り組む、サシバ保全の先進地域。国際サシバサミットは今後、2020年に中継地点代表の沖縄県宮古島市、2021年には越冬地のフィリピンで開催予定です。

開催日時: 5月25日(土)、26日(日)
開催場所: 市貝町立小貝小学校
栃木県芳賀郡市貝町大字文谷1188番地

《サミットの内容》

5月25日(土)シンポジウム

  • 9:30開会挨拶
  • 9:45オープニングイベント
    ・「サシバは歌うよ」:市貝保育所・杉山保育所
    ・武者太鼓:市貝武者太鼓振興会
    ・子どもたちのサンバ保全活動:NPO法人いちかい子育てネット羽ばたき
    ・ビデオレター:宮古島とフィリピン
  • 11:00基調講演
    樋口広芳(東京大学名誉教授)
  • 12:00昼休み&ポスター発表
    各地からのサシバ保全・モニタリング活動
  • 13:30各地からのサシバ保護・研究の取り組み
    ・市貝町:爽菜農園、続谷里づくりの会、サシバの里協議会、サシバの里自然学校
    ・宮古島市:宮古野鳥の会
    ・台湾:台湾猛禽研究会
    ・フィリピン:ラプターウォッチネットワークフィリピン
  • 15:40首長サミット~サミット宣言
    市貝市長/宮古島市長/サンチェスミラ市長・パンプローナ市長(フィリピン)

5月26日(日)エクスカーション

●サシバの里自然学校コース
サシバが生息する里山の自然を持続的に利用・保全することを目的に設立された自然学校の見学とプログラムを体験するコース
●市貝町の里山めぐりコース
サシバが生息する里山や保全活動場所を見学と、自然環境をいかした歴史・文化・産業に触れる観光コース

サシバってどんな鳥?

  • 1渡りをする
    珍しいタカ

    東アジアに生息するタカ、サシバ。
    毎年、海や山を越え、数千キロの
    渡りを行う珍しい猛禽類です。

  • 2里山のタカと
    呼ばれています

    里山に広がる田んぼや林を好むサシバは、
    人の生活とつながりが深い生きものです。
    彼らのお目当てとは?

  • 3サシバの
    一年の過ごし方

    日本では夏鳥として知られるサシバ。
    冬は一体どのように過ごしているのでしょうか?

  • 4オスの顔だけ
    が灰色?

    英語では「Grey-faced Buzzard」と呼ばれるサシバ。実は顔の色が灰色なのはオスだけなんです。

  • 5サシバの仲間は
    世界に4種類

    アフリカ、南アジア、東南アジア。
    世界各国の暖かい地域にサシバの仲間たちは暮らしています。

  • 6サシバ保護が
    生態系保全に

    サシバは里山の代表的な指標種。
    サシバを守ることは、里山を守ることにもつながります。

READ MORE

  • 1 東南アジアから日本へ。
    最近、絶滅が心配です。

    東南アジアから日本へ。最近、絶滅が心配です。

    ツバメやオオルリなど、春に日本にやってくる渡り鳥は、新しい季節の訪れを私たちに教えてくれます。サシバもその一種で、毎年、春先に東南アジアより飛んできて、秋に日本を離れます。渡りをする、つまり広い海を越えて日本を目指すのですが、これはとても大変なこと。1日に数百kmの移動を行う必要もあります。ハチクマ、ノスリなども渡りを行いますが、サシバは猛禽類の渡り鳥の代表的な存在といえます。
    日本、台湾、フィリピンなど、東アジアに広く分布し、繁殖地と越冬地を変えて暮らすサシバ。近年、生息数の減少が確認され、2006年には国の絶滅危惧種に指定されています。理由は環境の変化や密猟などとされますが、移動する鳥を観察することの難しさもあるでしょう。今後、保護のためには、繁殖地、中継地、越冬地が連携する新たな取り組みが必要です。

  • 2 春の里山はサシバにとって
    ごちそうの宝庫なのです。

    春の里山はサシバにとってごちそうの宝庫なのです。

    草木が芽生え、花が咲き、昆虫や小動物たちが活気づく春のイメージ。実は、日本の春は自然環境的には特殊であることをご存知でしょうか? 
    一年を通して温暖な東南アジア諸国は、サシバの獲物となる小動物や昆虫の数は比較的安定しています。そこに留まっていても食料には困らなそうですが、サシバは危険の多い遠距離の飛翔をして日本にやってきます。
    その理由は、日本の春の里山では、生きものの数が爆発的に増え、一般的な自然界では考えられないほどの生物密度の高い状態になるためといわれています。これは人の手が入った自然である里山ならではの現象で、サシバは子育て環境に有利な里山をずっと昔より活用してきました。日本の里山は、彼らにとって桃源郷のような場所なのかもしれません。

  • 3 冬は赤道近くで過ごし、
    夏は北上して子育てをします。

    冬は赤道近くで過ごし、夏は北上して子育てをします。

    南西諸島以南のフィリピンやマレーシア、台湾などで越冬したサシバは、3月下旬頃、桜が咲きはじめる時期に巣づくりのため日本各地の里山へ飛来します(なかには、里山ではなく山に行く個体もいて、”山サシバ”といわれます。)。
    里山の恵まれた自然のなかで繁殖活動を行い、6月頃にはヒナが産まれ、ひと月あまりでヒナは巣立ちを迎えます。その後しばらく幼鳥は、親鳥と一緒に狩りの練習などを行なって過ごし、秋頃になると、サシバの家族は越冬のため、東南アジアへと向かいます。
    日本各地で暮らしていたサシバたちは、合流しながら群れを大きくしていきます。愛知県の伊良湖岬や鹿児島県の佐多岬などでは、壮観なサシバの大群を見られる場所として知られます。その後、広い海を飛び続けるサシバですが、宮古島など中継地で少しの休息をとりながら、東南アジアへの旅路を進めていきます。

  • 4 オスの顔は暗い灰色、
    メスの顔は褐色です。

    オスの顔は暗い灰色、メスの顔は褐色です。

    サシバは、全長47〜51cmくらいで、カラスほどの大きさの中型のタカ。
    成鳥の背面は赤褐色、腹側には白色の横縞があり、オオタカやノスリと比べて翼が細長く薄く見えるのが特徴です。
    英語では「Grey-faced Buzzard(灰色顔のノスリ)」と呼ばれていますが、顔が灰色なのはオスだけ。メスの顔はオスに比べて褐色で、白い眉斑が目立ちます。猛禽類全般にいえることですが、メスの方がオスよりもカラダが大きいことも見分ける際のポイントの一つ。
    また、サシバはよく鳴くタカとしても知られ、「ピックイー」と特徴のある声で鳴きます。

  • 5 大規模な渡りをするのは
    日本に来るサシバだけ。

    大規模な渡りをするのは日本に来るサシバだけ。

    世界のサシバの仲間(サシバ属)には、日本にやってくる「サシバ」のほかに、アフリカに生息する「アフリカサシバ」、インド周辺に生息する「メジロサシバ」、東南アジアに生息する「チャバネサシバ」がいます。
    4種とも暖かい地域に暮らしていますが、大規模な渡りをするのは、日本にやってくる「サシバ」だけ。ほかの3種はここまで遠距離の渡りは行いません。

  • 6 サシバがいることは
    里山が豊かであることの証。

    サシバがいることは里山が豊かであることの証。

    山と山の間に田畑を設け、生活を支える場所として人から人へと大切に受け継がれてきた里山。その長い年月の間には、さまざまな生きものたちも集まることになり、人の手を超えた独特の自然環境が築き上げられました。
    猛禽類は、生息場所における生態系の頂点に位置するため、その環境の良し悪しを判断する指標種となります。そのため、サシバが健全に暮らしているかどうかは、里山の状態を知る手がかりになります。
    しかし現在、 里山におけるサシバの個体数は減り続けています。つまり里山の環境が悪化しているのです。休耕田の増加などにより里山環境に人の手が入らないことで、エサとなるカエルや昆虫が少なくなります。すると、サシバも巣作りや子育てをすることができません。サシバを救うことと、里やまの環境を維持・復元することは切っても切れない関係にあるのです。

国際サシバサミットは2019年より、
毎年開催場所を変え、
全3回行われます。

  • 2019
    1st Summit
    in JAPAN

    栃木県市貝町

    栃木県南東部に位置する市貝町は、日本を代表するサシバの繁殖地。 春先になると、里山の田んぼや雑木林に現れる動物をお目当てにサシバがやってきます。 市貝町は、道の駅サシバの里いちかいを運営するなど、サシバを通して里山の魅力を周知する活動を行なっています。 また、NPO法人オオタカ保護基金による「サシバの里自然学校」も多くのプログラムを開催しています。

  • 2020
    2nd Summit
    in JAPAN

    沖縄県宮古島

    フィリピンと日本国土のちょうど中間にある宮古島は、サシバの渡りの中継地点。 宮古島では、1960年代まで食用として獲られていたり、ペットにされたりしていました。 ですが、沖縄の返還とともにサシバは保護鳥となり、それ以降捕獲は禁止されています。 今では、パトロールなどの保護活動や、毎年のサシバの飛来数の調査を行う日本有数のサシバ観察地として知られるようになりました。

  • 2021
    3rd Summit
    in PHILIPPINE

    ルソン島

    フィリピンの北に位置するルソン島北部。 市貝町と同様、山あいに田園風景が広がる緑豊かな地域です。 ルソン島では、春の渡りの準備場所として集まるサシバを狙った密猟が伝統的に行われてきました。 年々数が減っているサシバにとって、密猟は大きな脅威。 個体数の減少を食い止めるために、フィリピンの方々が積極的な保護活動を行い、その成果もあって、2017年にはほぼ密猟ゼロを達成しました。

国際サシバサミット

国際サシバサミット実行委員会

国際サシバサミットは、行政とNGO、専門家が協力して
実行員会を組織し運営されています。

主催

国際サシバサミット

国際サシバサミット2019市貝大会実行委員会
 一般財団法人自治総合センター

共催

  • 日本自然保護協会
  • 公益財団法人 日本野鳥の会
  • 公益財団法人 日本鳥類保護連盟
    公益財団法人日本鳥類保護連盟
  • アジア猛禽類ネットワーク
    アジア猛禽類ネットワーク
  • 日本オオタカネットワーク
  • NPO法人オオタカ保護基金
  • 協力

    サントリー世界愛鳥基金

  • 協賛

    サントリーホールディングス株式会社

  • 後援(申請中)

    栃木県

    環境省

問い合わせ

国際サシバサミット2019 市貝大会実行委員会事務局/市貝町観光協会
〒321-3423 栃木県芳賀郡市貝町大字市塙1270
TEL 0285-68-3483 FAX 0285-68-3487