バードストライク多発の道北・風力発電所に日中の全風車運転停止を求め要望
2026年2月3日
写真:バードストライクが多発している浜里ウインドファーム(ブレード直径:130m、タワー高さ:85m)
- 日本自然保護協会(NACS-J)は、1月にオジロワシの衝突死が発生した浜里ウインドファームに対し、期間を限定した日中の全風車運転停止を求め要望書を提出
- 浜里ウインドファームでは、2023年5月の運転開始以来、オジロワシ11羽、オオワシ1羽のバードストライクが発生している。
- 事業者のユーラスエナジー社は、幾度となく自動停止装置など対策を講じたものの、度重なるバードストライクが発生している。
- NACS-Jは、現時点では運転停止以外に有効な対策はないとし、猛禽類の繁殖期や渡りの時期となる6月までの日中の運転停止を強く要望した。
国の天然記念物・絶滅危惧種12羽の衝突事故が発生
公益財団法人日本自然保護協会(理事長:土屋 俊幸、以下、NACS-J)は、2026年2月2日に、株式会社ユーラスエナジーホールディングス(以下、ユーラスエナジー社)とユーラスエナジー社に100%出資する親会社・豊田通商株式会社に対し、2026年1月11日に発生した、グループ会社の合同会社道北風力が運営する浜里ウインドファーム(設置風力発電機14基)での、オジロワシ1羽の風力発電機のブレードとの衝突死を受け、その対策のために2026年6月までの期間、日中の運転停止を求めて要望書を提出しました。
意見書のポイントは下記のとおり
⚫︎浜里ウインドファームは2023年5月の運転開始以来、オジロワシ11羽、オオワシ1羽のバードストライクが発生しており、これまで、目玉模様の施工や忌避音装置の設置、猛禽接近時の自動停止装置の設置をしてきたが、大きな効果はなく、継続してバードストライクが発生。特に、2025年12月には、自動停止装置を導入したばかりだが、再び2026年1月にオジロワシの衝突死が発生。
⚫︎バードストライクにより衝突死または負傷したオジロワシやオオワシは、国の天然記念物であり絶滅危惧種で、ワシントン条約にも記載されている国際的にも希少な猛禽類である。さらに、こうした猛禽類は、アンブレラ種として生態系や生物多様性上とても重要な生物である。バードストライクにより毎年多数の希少猛禽類が失われている事実は、自然環境や生物多様性を大きく棄損していることを意味する。
⚫︎バードストライクは、特に猛禽類の渡りの時期と繁殖期にあたる12月から6月までの間に集中する傾向にあり、浜里ウインドファームでも冬から春にかけて集中して猛禽類のバードストライクが発生している。
⚫︎これまでの経緯から、オジロワシやオオワシなどの希少猛禽類のバードストライクを回避する有効な対策は、風力発電機の運転停止以外にないことは明らか。そのため、NACS-Jは、浜里ウインドファーム全14基の日中の風力発電機の運転を即時停止し、猛禽類の渡りの時期と繁殖期が終わる6月まで運転停止を継続することを強く要望した。
⚫︎気候変動対策と生物多様性保全は両輪であり、生物多様性を棄損する再生可能エネルギー施設の増加は、気候変動対策の推進にも悪影響があることは明白である。社会的責任のある企業としてユーラスホールディングスおよびネイチャーポジティブを推進する豊田通商には責任ある行動を強く求める。
本リリースに関するお問合せ
日本自然保護協会 担当:若松
Email: wakamatsu@nacsj.or.jp Tel: 03-3553-4101(受付時間:10時~17時)
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