開く閉じる

自然を知るWEBマガジン「知ろう、自然のこと。」

5月22日は「生物多様性の日」
― 地域から動く、地球の未来へ

環境トピックス

2026年4月30日

毎年5月22日は「国際生物多様性の日(International Day for Biological Diversity)」です。
これは、1992年のこの日に、生物多様性条約(CBD)の条約本文が正式合意(採択)されたことを記念し、生物多様性の重要性について世界中で理解と行動を促す日として定められています。

2026年のテーマは「Acting locally for global impact」。

日本語では「地域から動く、地球の未来へ」と仮訳しています。このテーマは、地球規模で進行する生物多様性の損失に対して、解決の鍵が私たちの身近な地域での行動にあることを示しています。

2026年国際生物多様性の日のロゴマーク。公式サイトから誰でもダウンロードができる。

2022年の生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)で採択された昆明・モントリオール生物多様性枠組(GBF)は、ネイチャーポジティブ、すなわち「2030年までに自然の損失を止め、回復へと転じる」ことを目指しています。これは各地域での具体的な取り組みが不可欠とされています。

今年のロゴは指紋にも見える意匠で、一人一人の重要性を表現しつつ、23色は、生物多様性世界枠組みの23の行動を表現しています。また、広がっていく波紋にも見え、一人の行動が後半に広がっていく様子にも、逆に、様々な影響が私たちの住む唯一の場所「青い地球」に収束していく様子にも見えるようになっています。

日本でも地域からネイチャーポジティブを実現する動きが広がりつつあります。2026年7月に熊本で開催されるグローバル・ネイチャーポジティブ・サミット(GNPS)では、地域に根ざした取り組みを共有し、社会全体の行動につなげるための議論が行われる予定です。日本自然保護協会(NACS-J)も、地域と企業、市民をつなぐ実践の重要性を発信するサイドイベントを通じて、このテーマに貢献していきます。

生物多様性の日は、特別なことをしなければならない日ではありません。まずは、身近な自然に目を向けることから始めてみてください。公園や里山での観察、地域の自然活動への参加、SNSでの発信など、一人ひとりの行動が広がることで、大きな変化につながります。また、自然保護団体への寄付や支援も、こうした取り組みを後押しする重要な選択肢です。

「地域から動く」ことが、「地球の未来」を形づくる。
5月22日をきっかけに、自分にできる一歩を考えてみませんか。