N-Cafe 会員投稿コーナー
2026年5月1日
Contents
ランドスケープ専門図書館 -SKS Library-
東京都
西 八重(株式会社プレック研究所、団体会員)
プレック研究所は1972年以来、環境シンクタンク・コンサルタントとして、環境調査・アセスメント、環境に関する政策立案・行政計画、公園緑地や動植物園の設計、世界遺産推薦書の作成などの業務に携わってきました。
創業50年を記念して、創業者・杉尾伸太郎が世界中の造園とその関連分野を中心に収集した約4000冊の資料を広く多くの方に公開する目的で、2025年1月にランドスケープの専門図書館「SKS Library」をオープンしました。日本最古の庭園書「作庭記」関連本、「都名所図会」「築山庭造法」など江戸時代の和装本、幕末の日本の自然・社会を詳細に記録した貴重書「ペリー提督日本遠征記」初版本などを所蔵しています。
どなたでも無料でご利用いただけますので、ご予約の上、ぜひお立ち寄りください。
■場所:東京都千代田区麹町3-7-6 麹町PRECビル1F
■開館時間:月・水曜日のみ10~12時、13時~16時30分 ※祝日・年末年始、特別整理期間は休館
■利用方法:来館希望日の1週間前までにメールにてお申し込みください。
■問い合わせ:総務部資料室
TEL 03-5226-1101(代表) メール library@prec.co.jp
尾瀬の自然を守る仲間になりませんか! 尾瀬インタープリター養成講座
埼玉県
大山 昌克(NPO尾瀬自然保護ネットワーク、自然観察指導員)
NPO尾瀬自然保護ネットワーク(設立1997年、会員数約130名)は、尾瀬を訪れる方を対象に入山サポートや尾瀬の自然解説などの活動を行っているボランティア団体です。環境DNA調査や外来植物、野鳥の調査、バス添乗解説も行っています。活動を共に行っていただく「尾瀬インタープリター養成講座」受講者を募集します。
■第1回 A・Bコース
6/6(土)~7(日)(1泊2日)
(集合地の希望選択制、第1回と第2回のコース変更も可)
Aコース(群馬)鳩待峠 午前8時集合
Bコース(福島)尾瀬御池 午前8時集合
■第2回 A・Bコース合同
9/26(土)~27(日)(1泊2日)
Aコース(群馬)大清水 午前7時集合
Bコース(福島)尾瀬御池 午前7時集合
■費用:3万5000円(第1・2回宿泊、食費、資料代込み)
別途入会金3000円・年会費4000円が必要です。
■対象:全日程(第1回、第2回)参加可能な方。18才以上、健脚かつ健康な方。
■募集人員:15名
■申し込み締め切り:5月24日(日)必着
■問い合わせ:TEL 048-622-1907 (大山)
美ヶ原にロープウェイ建設計画が浮上!
長野県
渡辺 隆一(長野県自然保護連盟会長、自然観察指導員)
長野県の美ヶ原高原は八ヶ岳中信高原国定公園で、日本百名山としても多くの登山者が訪れる長野県の誇るべき山岳景勝地です。そのなだらかで広大な草原景観は2000mを超す高山とは思えない独特の趣きがあります。この美ヶ原高原に松本市が新たにロープウェイ建設を計画し、その調査委託費1699万円を2026年度予算に計上しました。しかし、美ヶ原は現状でも高山植物の衰退や台上歩道の車道化案、冬季のスノーモービル走行など、その保護、保全のあり方には多くの課題を抱えています。そこに新たに通年観光客を呼び込むためにロープウェイを建設するなどは貴重な自然の保全・保護の観点から到底容認できません。建設予定の南面急傾斜地は、風衝地として貴重な自然が残されていて景観的にも最も美しい場所の一つです。ロープウェイ建設はその貴重な自然と景観を著しく破壊するものであり、到底許されません。
長野県自然保護連盟は美ヶ原・霧ヶ峰を貫通するビーナスライン建設反対運動により1973年に設立され、県内のさまざまな自然保護に尽力してきました。その原点である美ヶ原の保護についてはその後も開発計画に対して保護の要請活動を行ってきており、本計画に対しても3月10日に長野県庁会見場にて建設反対の声明を公表しました。今後とも本計画の撤回を強く求めていきます。

松本市は地図上の赤い部分でロープウェイなどの索道建設の可能性を研究するとしている。図:「松本市美ヶ原再生計画」2022年12月p21を引用
ザトウクジラのふるさとを守りたい
沖縄県
髙松 飛鳥(自然写真家ユニットうみまーる、座間味村ホエールウォッチング協会事務局長、サポーター会員)
冬から春にかけ、慶良間諸島(沖縄県)にザトウクジラが帰ってきます。ここは子どもを産み育てる「ザトウクジラのふるさと」。座間味村ホエールウォッチング協会では1991年の設立当初から、ハワイなどの先進地に学び、「船の方からクジラの100m以内に近づかない」「ホエールスイム(クジラと泳ぐこと) はしない」など国際レベルの自主ルールを、35年以上守り続けてきました。地道な努力が実を結び、帰ってくるクジラは年々増え、2014 年には、「ザトウクジラの重要な繁殖海域」として慶良間諸島国立公園に指定されました。
しかしその頃から、慶良間外の業者が急増し、公園海域内に入ってきてホエールスイムが行われるようになりました。沖縄美ら島財団の調査では、沖縄のザトウクジラの数は2015年をピークに、以降は横ばいか減少傾向とのことです。
繁殖海域で、母クジラはほとんど何も食べず、1日に100kgも痩せながら授乳して子を育てています。ホエールスイムは、子クジラの成長に欠かせない授乳と休息の時間を奪い、母クジラに余計な体力消耗を生じさせる可能性が高く、採餌海域までの数千kmの過酷な旅の途中で子クジラが命を落とす懸念があります。
そこで、2025年11月に、国立公園内の渡嘉敷村ホエールウォッチング協会と協定を結び、公園海域はホエールスイム禁止であることや、保護への協力を広く呼びかけています。将来的には、エコツーリズム推進法に基づく特定自然観光資源にザトウクジラを指定し、公園海域でのホエールスイム禁止の条例化を目指しています。

毎年のように慶良間海域に帰ってくるザトウクジラ



