豊かな海を
未来につなぐ

©Yutaka Yamagishi
日本は周囲を海に囲まれ、海は私たちのくらしの豊かさを支えています。しかし、今、開発や気候変動で急速に劣化し、危機的な状況に。日本自然保護協会(NACS-J)は、この危機に対し現場と政策両面からの活動を進めています。
フィールド
現場での実践
地域の皆さまとともに考えながら進めること、科学的であることを大切にしながら、生物多様性上重要な各地の沿岸域で、なくなりそうな海の自然を守る、地域の自然や自然と人とのかかわりを調べる、持続可能な利用のための計画やしくみづくりを検討するなど、様々な取り組みを行っています。最近では、沖縄、奄美、瀬戸内海などでの、埋め立てや大規模開発計画の見直し、保護の手立ての提言、保護のしくみづくりなどに取り組んでいます。

海の自然を守るしくみづくり
いくつもの現場で共通にみられる課題を解決するには、大きなしくみの改善が重要です。NACS-Jは、海の自然環境の保全や、開発による影響を低減するための法律や制度に対して、新設・改善への提言を続けてきました。例えば、保全のための日本の海洋保護区のあり方や海域保護区の拡大、影響低減のための沿岸域での大規模護岸建設や洋上風力発電に対する環境影響評価制度、海を埋め立てる公有水面埋立 法、海洋プラスチックごみ問題への提言などを行っています。

海の自然の守り手を増やす
海と陸の自然は、共通点もあるものの、大きな違いがたくさんあります。海の自然を守るためには、その特徴やしくみを理解して、大切だと思う仲間づくりが重要です。そこで、貝や海岸植物など身近な海の環境を調べる「自然しらべ」、砂浜を調べたり海のごみ拾いを行った「砂浜ムーブメント」、海面からではわからないサンゴの状況をモニタリングする「リーフチェック」の調査員育成などを実施してきました。地域の取り組みでご利用いただける素材などもウェブサイトで公開しています!
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