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2017.07.14(2019.08.06 更新)

【朱宮の南硫黄島日記 10】神秘の島・南硫黄島調査 全日程まとめ

読み物

専門度:専門度1

テーマ:自然環境調査

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エコシステムマネジメント室の朱宮が参加してきた10年に一度の南硫黄島の自然環境調査。すでにこれまでお伝えしたものもありますが、改めて全日程をまとめました。(調査結果は、現在、データ整理中なので、整理ができましたらまたご報告します)


6月12日(月)晴れ 父島にて (参考「【朱宮の南硫黄島日記 3 】いよいよ出航! 南硫黄島まで船で20時間。
9:00 第三開洋丸を表敬訪問および視察。
13:00 大神山神社にて安全祈願。
18:30 全体ミーティング。この中で天気概況が確認された。高気圧の勢力が弱く八丈島と父島の間に前線が停滞しており、梅雨が明けない状況。海水温が沖縄付近で高いために低気圧が前線に沿っていくつも発生している。前半は天気が悪い予報となっている。

 

6月13日(火)晴れ 父島出航
8:20 青灯台から第三開洋丸へ乗り込む。
10:00 父島出航。

6月14日(水)晴れ 南硫黄島上陸

7:00 先発隊が開洋丸からボートと乗り換えて、最後は泳いで8:00南硫黄島上陸。

9:00 ベースキャンプ設営。

ルート工作隊(天野・淀川・川口)は先行してルート工作開始。
ベースキャンプに気象測器の設置。
荷上隊(朱宮・松本・村田・金子)は、ベースキャンプ設営後、主に水を荷上げ。13:00 268m地点に荷上げした資材や水を置く。気象測器の設置も行う。ルート工作隊はコル*(500m)手前3ピッチ付近までルート工作を行い下降。
<*コル=登山用語。尾根上のくぼんだところ>

 

15日(木)くもり 
6:00 朝食。
8:30 ベースキャンプよりルート工作隊出発。
9:10 調査隊第一次出発(金子・村田・千葉・和田・佐々木・小山・斉藤・大谷)。
10:30 調査隊第二次出発(朱宮・森・高山・小泉)。370mの10年前の前回調査付近を探索。ルートが異なるために発見できず。
18:00 500mコル到着。ルート工作隊は、500m下部のルート変更などを行う。

 

16日(金)くもり ベースキャンプ付近は晴れ 
5:00 朝食。

6:00 調査開始。午前中は500mコル周辺調査および気象測器の設置。前回調査のプロット(10m×10m)を再現して再調査。崩落のためにプロットの一部が欠落。
13:30 下降開始。
16:30登山口着。ルート工作隊は500m上部を開拓し登頂した。

 

 

17日(土) くもり 
6:30 ベースキャンプを荷上げ隊出発(金子・松本・村田・朱宮)。
11:00 500mコル到着。746m地点に気象測器設置。
13:00 山頂到着(朱宮・村田)。

“朱宮人形”と無事登頂!

16:30 ベースキャンプ到着。

 

18日(日) 晴れ


8:00 天候悪化のため、全員ベースキャンプ一時撤収。テントなどはつぶして強風などに備えた。
9:00 第三開洋丸に到着。
14:00 開洋丸にてドローンによる映像などを見る。
16:30 全体会合。

19日(月)晴れ 休養日
9:30 全体会合。天気は回復傾向。一次隊と二次隊の今後の調査工程の確認。
一次隊2泊(500mコル+山頂)、二次隊(500mコル2泊)と決まる。

20日(火)晴れ
6:00 開洋丸出発。
8:00 ベースキャンプ出発(天野・淀川・川口・松本・村田・朱宮・千葉・和田・森・川上・佐々木・高山・小泉)。


12:00 500mコル着。午後600mコブガシ林調査(5m×10m)


17:30終了

 

21日(水) 晴れ
6:20 500mコル出発。

9:00山頂到着。到着後山頂付近のコブガシ林調査(10m×15m)。


16:30終了。

 

22日(木) 晴れ

8:00 調査隊一次隊(天野・淀川・川口・千葉・和田・森・高山・小泉)出発。
10:00 NHK班(朱宮・小山・斉藤)出発。
12:00  750mプロット付近調査(5m×5m)。

15:30 500mコル到着。600m付近崩壊地(1m×1m)調査。

 

23日(金) 晴れ 
午前中 500mプロット付近にて樹冠投影図、群落断面図など記載。
10:00 調査隊2次隊(松本・村田・鈴木・中野・加藤・苅部・金子)500mコル到着。その後600mコブガシ林や700mノボタン群落付近で調査(2m×2m)。

16:00終了

 

24日(土) 晴れ 
6:30 出発。
8:00 山頂到着。

 

山頂プロットの樹冠投影図および群落断面図など作成。気象測器の回収。
13:40 750mの気象測器の回収。

15:00 500mコル到着。
25日(日) くもり
6:30 気象測器 回収。
7:00 500mコル発。資材の荷下げ。335m付近の崩壊地(2m×2m)調査。

9:40 270m 気象測器回収。
10:00 登山口到着。
12:30 ルート工作班ロープ回収して登山口着。

船から夕食を届けてもらう様子

基本的にはフリーズドライの食事だが、時々、船からこうして弁当が届く。

 

26日(月)晴れ


6:00 朝食

8:00 加藤・小山上陸。
9:30 ベースキャンプ出発
10:10 アカパラ到着。植生調査(5m×20m)

 

13:00終了。
13:40 ベースキャンプ到着。
15:00 気象測器回収。
27日(火)晴れ 南硫黄島最終日
6:00 テントなど撤収。
9:00 第三開洋丸へ帰還。
9:00 南硫黄島周辺を視察し
11:00 出航。


28日(水)晴れ (参考【朱宮の南硫黄島日記 7】無事に南硫黄島から父島に帰港しました。
7:00 第三開洋丸父島着。
9:00 船からの荷下し作業。資材は遺産センターのダーティールームへ移動。そのまま電子機器など以外は冷凍庫へ移動。
11:00 大神山神社にお礼。
12:00 サンプルを開洋丸から首都大ダーティールームへ移動。
13:00 から電子機器などの検疫作業。
15:30 遺産センターにて反省会。

 

29日(木)晴れ(参考:【朱宮の南硫黄島日記 8】資材冷凍処理の間に、調査隊は貴重なサンプル処理。
午前中 サンプル標本作成作業。
16:00 猫待で打ち上げ。


 

南硫黄島調査レポートはこちらから

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