Legacy Gift遺贈・相続財産からのご寄付
当時の日本では、民間の自然保護団体にこれだけ
まとまった額の個人遺産が寄付されるのは初めてのことでした。
日本自然保護協会は、この寄付金を「牧田基金」と名づけて運営しています。
牧田 荘次郎 氏
1915年に長野県飯田市に生まれ、建設会社の熊谷組に入社。1989年に亡くなるまで、経営者の一人として建設事業に携わってこられた。事業にあたっては、いかに自然への影響を低くするかについて心をくだき、自然保護との調和を模索されていた。
1989年、生前の牧田氏の姿を見てこられたご遺族が、故人の遺志を後世に伝えられることを願い、当会にご寄付をお寄せくださいました。
日本自然保護協会は、1989年8月21日に理事会を開き、寄付金2億円は「牧田基金」と名づけてその運用利子を自然保護事業に活用させていただくことにしました。
欧米では、ピーターラビットの作者ビアトリクス・ポターが印税を元に買い取った土地をイギリスのナショナル・トラストに寄付した例や、イギリスに生まれ南米で熱帯林の植物画を描きつづけたマーガレット・ミーが植物学や生態学のためのトラストを設立した例がありますが、当時、日本において個人から民間の自然保護団体にこれほど多額の寄付をいただくのは初めてでした。
「日本自然保護協会との出会いは、沼田眞会長(当時)の講演を聞いたことから。今後の活動に期待しています」と、故 牧田壮次郎氏ご遺族、久子夫人(右)と長男の央彦氏(左)/当時の会報『自然保護』より
牧田基金は、故人の「地球規模の環境保全問題と、土木建設等の開発に伴う自然生態系への
影響の予測と評価に活用してほしい」というご遺志を尊重し、多くの取り組みを行ってきました。
世界遺産条約や生物多様性条約、インターネットを使った情報発信など、
今となっては一般的となったテーマに、いち早く着手できたのは牧田基金の存在が大きかったといえます。
これまでに、牧田基金によって
下記のようなことが実現できました。
1世界遺産批准促進への
取り組み
地球環境問題の解決に向けては、各国政府だけでなく、独自財源をもとに活動しているNGOや国際機関の協力が必要です。
日本自然保護協会は、牧田基金を活用し、1991年1月に「世界遺産国際セミナー」と題するシンポジウムを開催しました。海外からは、ユネスコ世界遺産センター長のベルント・フォン・ドロステ博士やIUCN世界保護地域委員会委員長のアイズビック氏他を招聘し、また日本政府から環境庁の瀬田審議官、文化庁の田村文化財保護部長が出席しました。
当時、日本政府は1972年に調印した条約の批准を、米英のユネスコ脱退や野党による政治問題化を恐れ、無期延期状態としていました。しかし、自然保護NGOが国際シンポジウム開催などによって早期批准の声を上げたことで、世界遺産条約批准への動きが一気に加速。結果、1992年6月に日本は125番目の世界遺産条約加盟国となり、1993年には白神山地や屋久島の世界自然遺産登録へとつながっていきました。
世界遺産国際セミナー(1991年1月)
2“生物多様性”という考え方を
広める取り組み
“生物多様性”という言葉を広めることにも、牧田基金は大きな役割を果たしました。
生物の多様性に関する条約(生物多様性条約)は、1992年の地球サミットで採択された国際条約です。生態系・種・遺伝子の多様性を守るという概念、賢く使って守る「保護」と「持続可能な利用」の統合、遺伝資源の利益配分や途上国への技術移転や資金供与などの枠組みなど、自然保護の新たな要素を多数盛り込んだ国際ルールの誕生でした。
しかし当時は、“生物の多様性“という言葉は耳慣れないもので、条約が目指す保全のしくみを日本で根付かせる取り組みが必要でした。
そこで日本自然保護協会は、1991年に、条約にかかわる海外ゲストや外務省・環境省を迎え、国際セミナー「生物の多様性を守る」を開催。加えて、セミナーの講演録と生物多様性条約に関連する海外資料を紹介した『生物多様性資料集』を、牧田基金を活用して発行し、多くの方が関心を寄せる機運を作り出していきました。
1993年に日本も生物多様性条約を批准、現在も目指すべき世界目標を各国に示し続けています。今では小中学生向けの教科書に掲載されるようになった“生物多様性”という言葉も、こうした世界レベルでの議論と国内での地道な発信や活動の両面によって、私たちの暮らしに紐づいていったのです。
国際セミナー「生物の多様性を守る」(1991年10月)
この他にも、牧田基金は
日本自然保護協会の
様々な活動を支えてきました。
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各地の自然保護問題への取り組み
- 長良川河口堰問題専門委員会、尾瀬保護小委員会等の委員会開催
- リニア新幹線整備工事に伴う環境問題の情報収集と発信
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自然保護教育
- 屋久島自然観察研修センターでの研究・教育活動
- 学校における環境教育プロジェクト、資料集『学校における環境教育』の発行
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自然保護の情報発信活用
- すぐれた自然保護活動を顕彰し、広く知らせる「沼田眞賞」「日本自然保護大賞」の実施
- 自然保護セミナーの開催、意見広告、『自然保護』別冊の発行、ウェブサイト制作、活動レポートの発信 など
日本自然保護協会は、牧田基金を活用し今後も活動に取り組んでまいります。
多くの皆様のご支援ご協力を、心よりお願い申し上げます。
皆さまのご支援が、自然を守る
大きなちからになります。
日本自然保護協会の活動を
お支えください。
お問い合わせ・ご相談・資料請求
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日本自然保護協会・遺贈担当
(終活アドバイザー)
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TEL: 03-3553-4101(代表受付、平日10~17時)
E-mail: memory@nacsj.or.jp FAX: 03-3553-0139
日本自然保護協会に
ご寄付をいただければ
- 特定公益増進法人への寄付として、税制上の優遇措置が受けられます。
- ご寄付のすべてを自然保護に活かすことができます。
- ご希望に応じて、感謝楯を贈呈いたします。
- 活動の成果を日々発信しているので、使途が明確です。
- ご希望に応じて、定期的に活動報告をお送りいたします。
- 寄付の証を次世代に印すため、使途のご指定やお名前の残し方のご相談も承ります。
- 一定額以上のご寄付の際は、ご希望のお名前をつけた冠基金の設置のご相談も承ります。
※匿名・非公表のご希望も承ります。
