開く閉じる

要望と声明 - 要望と声明も自然保護のための大切な活動です!

浜里ウインドファーム全風車の日中の運転停止発表を受けたコメント

2026年2月6日

株式会社ユーラスエナジーホールディングス(以下、ユーラスエナジー社)は、2026年2月5日付で 「 「浜里ウインドファーム」の日中の運転停止について」 のお知らせをウェブサイトに掲載しました。その内容は、2026年2月4日より、ユーラスエナジー社のグループ会社である合同会社道北風力が運営する浜里ウインドファーム(北海道天塩郡幌延町)の風力発電機全14基を、海ワシ類が活動する日の出1時間前から日没までの間、運転停止するというものです。

浜里ウインドファームでは、2023年5月の運転開始以来、国の天然記念物であり絶滅危惧種でもあるオジロワシ(絶滅危惧Ⅱ類)の衝突が11羽、同じくオオワシ(絶滅危惧Ⅱ類/国指定の天然記念物)の衝突が1羽、合計12羽もの希少猛禽類のバードストライクが確認されており、異常な事態が続いています。再三の対策を講じてこられたものの効果は薄く、2026年1月、再びオジロワシの衝突死が発生してしまいました。

この現状を受け、日本自然保護協会は、2026年2月3日、ユーラスエナジー社とその親会社である豊田通商株式会社に対して「浜里ウインドファーム全風力発電機の期間を限定した運転中止を求める要望書」を提出しました。要望書では、浜里ウインドファーム全14基の日中の風力発電機の運転を即時停止し、猛禽類の渡りの時期と繁殖期が終わる6月まで運転停止を継続することを強く要望しました。

今回、ユーラスエナジー社の発表は、鳥が接近した際の自動停止機能の作動条件を見直すため全風力発電機の日中の運転を停止するとのことで、実質的に日本自然保護協会の要望通りの措置をとってくださることとなりました。この措置は、現状、海ワシ類の衝突を回避する方策として取りうる最善策であり、この方策を決断したユーラスエナジー社には敬意を表します。

一方、停止時期の明記はありません。猛禽類の渡りの時期と繁殖期が終わる6月まではバードストライクの発生可能性が否めないことから、万全な方策がとれるまで、日中の全風力発電機の運転停止継続を改めて強く要望いたします。

浜里ウインドファームの画像

写真:浜里ウインドファームの風力発電機(全14基)