千歳川流域治水対策検討委員会
中間まとめ案に対する意見
当協会は、1997年12月、千歳川流域治水対策検討委員会において、「放水路によらない千歳川・石狩川流域の治水対策」を要望する意見を述べさせていただきました。その後、貴委員会ならびに拡大会議において、住民合意が得られず、自然環境に対する悪影響を除去できない放水路計画は検討の対象とせずに、流域内での総合治水対策の検討が行われてきたことに対して敬意を表します。
ところで、中間まとめにおいては、総合治水対策と新遠浅川案の併記が検討されているようですが、新遠浅川案は自然環境の破壊、漁業への影響など、基本的に千歳川放水路と同じ問題を有するミニ放水路案ともいえる流域外の治水対策であり、これをまとめに盛りこめば、再び千歳川放水路計画のときと同様の膠着状態に陥ることは明らかです。
貴委員会が、膠着状態に陥った千歳川放水路問題を解決し、千歳川流域の治水対策を検討するために設置された経緯を考えれば、まとめ答申において、千歳川放水路計画はもちろん、同様の問題を有するミニ放水路案(新遠浅川案)についても、併記すべきではありません。
これまで拡大会議を開くなどして合意形成に努めてこられた、流域内での総合治水対策にしぼって、貴委員会のまとめを作成されるよう強く求めます。 |