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活動レポート

奄美・大島海峡のサンゴ礁の回復状況

2026年7月1日

フィールド

2026年5月嘉鉄の調査地。サンゴがあるように見えるが、すべて死んでいる

2025年4月と12月、2026年5月に瀬戸内町海を守る会とともに、鹿児島県奄美大島と加計呂麻島の間にある大島海峡のリーフチェックを実施しました。大島海峡は奄美でも屈指の豊かな生物多様性が残る海域です。2020年より大島海峡の14地点で調査を行っていますが、今回はそのうちの10地点(管鈍、西古見、大和浜、デリキョンマ、清水、三角岩、油井小島東、実久、嘉鉄、天皇浜)で実施しました。

場所により白化からの回復に大きな差

2024年夏には琉球列島各地で高水温による大規模なサンゴの白化・死滅が発生し、大島海峡でも多くのサンゴが白化しました。しかし、その後の回復状況には地点ごとに大きな違いが見られました。

海峡西側の管鈍ではサンゴ被度が2020年の66.3%から一時51.9%まで低下したものの、2025年末には72.5%まで回復しました。西古見も68.1%から36.9%まで低下した後、65.6%まで回復しています。一方、実久では61.3%から23.8%まで低下しており、回復は見られていません。

海峡東側は嘉鉄が60%以上から24.4%まで大きく減少しましたが、清水は低下後にやや回復しました。海峡中央部の油井小島東や天皇浜は比較的安定して推移しています。

このように、同じ大島海峡内でもサンゴの回復状況には大きな差があり、夏の高水温だけでなく、各調査地の環境条件の違いが関係していると考えられます。

また、各所で高水温への耐性が低いサンゴが高水温への耐性が高いキクメイシ類などに置き換わる「種交代」が見られました。一時的な現象かもしれませんが、三角岩ではアオサンゴ群集の一部がハリエダミドリイシに覆われるという現象も見られました。

生きているサンゴの写真

2023年11月嘉鉄の調査地。ミドリイシ類はすべて生きている

担当者からひと言

安部さんの顔写真

安部 真理子 (あべ まりこ)日本自然保護協会(NACS-J)保護担当 

5月末には大型の台風6号が接近しました。海水が攪拌されることで水温上昇が抑えられ、サンゴが厳しい夏を乗り越えられることを願っています。

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