
富山県が国際的な観光地化を目指している立山で、新たなロープウェイ建設の構想が昨年春に公表されました。
この計画は国立公園の特別地域に指定された場所を通る計画で、針広混交林からなる貴重な森林生態系への影響が懸念されました。
長年この地域で活動するNPO法人立山自然保護ネットワークが昨年3月に県知事あてに意見書を提出し、働きかけを続けられました。NACS-Jも同NPOへの支援を行い、また今年1月には日本イヌワシ研究会からこの場所に生息する絶滅危惧種イヌワシへの影響を指摘する意見書が提出されました。
その結果、2月末には本計画を事実上凍結する趣旨の見解が知事から示されるに至りました。
当面の危機は回避できたものの、既存のケーブルカーを新設ロープウェイに切り替える計画や立山全体での観光客数を大幅に増大させる計画は残っています。
本来の自然環境を厳正に保護した上で持続的な資源利用が図られる、世界ブランドにふさわしい国立公園となることが望まれます。
担当者から一言
市民活動推進部 高川晋一
新たな開発や外来種の侵入増加によるライチョウなどの在来生態系への影響が懸念されます。