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企業連携事例Corporate Partnership Case Studies

自然のなかでLet‘sチャレンジ!「はじめてのネイチャースクール in ユネスコエコパーク大台町」を開催しました

連携企業三菱電機株式会社

連携・協働事例

2026年1月23日

日本自然保護協会(以下、NACS-J)は、三菱電機株式会社(以下「三菱電機」)、特定非営利活動法人大杉谷自然学校(以下「大杉谷自然学校」)と連携して「はじめてのネイチャースクール」を開催しました。ユネスコエコパークに登録されている三重県大台町を舞台に、思いきり自然や文化にふれあい学び、「自然を守ること」や「人と自然のつながり」の大切さ、価値への理解を深めていただく自然体験プログラムを実施。当日は、2歳から高校生までの親子24名にご参加いただき、自然のなかでたくさんの「はじめて」に出会う2日間となりました。


NACS-Jは、自然体験格差の解消や未来の自然の守り手を増やすことを目指した「すべてのこどもに自然を!プロジェクト」(以下、こどもプロジェクト)を実施しています。三菱電機はこの取り組みにご賛同くださり、今回の連携が実現。自然とふれあう機会の少ないご家庭を対象に、1泊2日の自然体験スクールを開催しました。

開催地の三重県大台町は、自然環境の保全と人間の営みが持続的に共存している地域として、ユネスコエコパークに登録されています。当日は、豊かな森や川に囲まれた「大杉谷自然学校」を拠点に、川遊びや自然の恵みクッキング、三菱電機・野外教室リーダーによる自然観察会などのプログラムを実施しました。

◆開催概要

日  時:
2025年9月13日(土)~ 14日(日)
開催場所:
大杉谷自然学校(三重県多気郡大台町)
参加人数:
24名(大人9名、こども15名)
主  催:
公益財団法人日本自然保護協会、特定非営利活動法人大杉谷自然学校
協  賛:
三菱電機株式会社
協  力:
大杉谷せせらぎ会

1日目

名古屋駅を出発したバスは昼頃に「大杉谷自然学校」へ到着!廃校を活用した校舎とユネスコエコパークの大自然に囲まれた環境に、こどもたちは早くも興味津々です。まずは体育館でオリエンテーション。「自分のことは自分でやろう」「いろんな“はじめて”の体験に挑戦しよう」という合言葉とともに、2日間がスタートしました。

体育館で説明を聞く人々の写真

まずは、大杉谷自然学校の目の前を流れる宮川での「川遊び」体験。ライフジャケットを着用し、安全確認を行ってから川へ入ります。大杉谷自然学校の大西さん、張さん、宮川さんに「どうすれば安全に楽しめるか」コツを教えていただきながら、泳いだり浮いたり、岩から飛び込んだり。声をかけ合いながら、はじめての挑戦を思いきり楽しみました。

川に飛び込む子どもの写真 川に浮いている子どもの写真

川遊びの合間には、支流から流れ込んでできた自然の池で「アユのつかみ取り体験」も行いました。すばやく動くアユをつかもうとしますが、体表の独特なぬめりで滑ってしまい、なかなか思うようにいきません。このぬめりが、魚が身を守るための大切な武器であることを、体験を通して学びます。観察して、考えて、協力し合いながら、つかみ取りに成功!さらにアユだけでなく、宮川に棲むさまざまな魚や水生生物も観察。川が育む豊かな生態系やその働きについて学ぶ時間となりました。

アユをつかむ子どもの写真 川縁で説明を聞く子どもたちの写真

今回つかみ取りをしたアユを夕食でいただくため、すぐに串を打ちます。生きている命をいただく体験です。当たり前だけれど、当たり前じゃない「食べものは命であること」「自然の恵みに支えられていること」を実感する時間となりました。

アユに串を打っている子どもの写真

川遊びのあとは、野外で「自然の恵みクッキング」に挑戦しました。火起こしから始め、串打ちしたアユを炭火にのせ、お釜でごはんを炊きます。どれも普段の生活ではなかなか体験できない工程ばかり。時間も手間もかかりましたが、協力して完成させた食事は格別です。試行錯誤を楽しみながら、自然の恵みと命への感謝を実感する時間となりました。

囲炉裏でアユを焼く親子の写真 かまどに火をくべる子どもの写真

夕食後は、宮川沿いで「ナイトハイク」を実施。暗闇の中、ライトで川や森を照らしながら生きものを探します。飛び交うコウモリを観察し、バットディテクターを使ってコウモリが出す超音波をキャッチ!夜行性で、視力が発達していないコウモリ。音による空間把握のしくみなどの生態を学びました。昼間とはまったく違う夜の自然の中で、五感をフルに使った体験となりました。

夜の観察会の様子

2日目

2日目は、朝食の「カートンドッグ」づくりからスタートです。アルミホイルに包んだホットドッグを牛乳パックつめて火をつけるだけの、簡単キャンプ飯!火の扱いに注意しながら様子をみて、紙パックが燃え尽きたら完成です。食後には、使った食器を洗い、お世話になった校舎へ感謝をこめて清掃を行いました。火の扱いから片付けまで、頼もしいこどもたちの姿が印象的でした。

バーベキューグリルでカートンドッグを焼く子どもたちの写真 食器を洗う子どもたちの写真

朝食後は、野外教室リーダーである三菱電機社員による「土の教室」が開校!まずは敷地内を歩きながら、ニホントカゲやアカハライモリ、オオセンチコガネなど、出会ったさまざまな生きものを観察しました。教室の最後には、土に触れ、匂いを感じ、落ち葉や枯れ木が少しずつ分解されていく様子を観察。生きものが土へ還り、次の命へとつながっていく自然の循環を、五感で実感する時間となりました。

土の教室の様子 土の教室で説明を聞く子どもたちの写真

ネイチャースクールの最後には「森のクラフトワークショップ」を実施しました。ユネスコエコパーク大台町は、町の約90%を森林が占めています。そこで、大台町産の木材を活用した丸太切り体験とパズルづくりを行いました。一人一人の工夫やアイディアが光る、世界に一つだけのパズルが完成です!

ノコギリで木を切る子どもの写真 パズルを作る子どもの写真

最後に、家族ごとに2日間を振り返る時間をとりました。楽しかったこと、学んだこと、感じたことを紙に書き出し、全員で共有。温かい雰囲気のなか、全プログラムが終了しました。五感をフル活用して自然にふれ、挑戦し、学び合った2日間。たくさんの「はじめて」に出会い、親子全員が一回りも二回りも成長したネイチャースクールとなりました。

【参加者の感想 (一部抜粋、原文ママ)】

お子様より

  • 川遊びと朝夜の散策、木を使った工作、みんなと学校で寝泊まり出来たことがとても楽しかった
  • 飛び込みの体験が楽しかった。最初は怖かったけれど、飛び込んだあとは達成感があって、迫力があった。はじめてマッチを使って最初上手く火がつかなかったけど、何回かしたら出来るようになったので嬉しかったし、それで作ったご飯が凄くおいしかった。あと、虫を見つけたら殺さず逃がしてあげようと思ったし、タブレットで生き物の写真を撮って調べるのが面白いです。

保護者様より

  • 道端や家で小さな虫を見つけた時、踏まれない様に草むらへ逃がしてあげたり、写真を撮って調べたり、生き物に興味を持ち、小さな虫も大切にする姿が見られました。お魚を頭から尻尾まで残さず、綺麗に食べれる様になりました。
  • 自然の中で、人間中心ではない、ただの生き物の一つとして、身も心も自然に還ることのできた時間でした。こどもたちの自立も促進できる素晴らしいプログラムだと思います。

開催にあたり、三菱電機の皆様をはじめ、大杉谷自然学校の皆様やボランティアの皆様に大変温かいご支援とご協力をいただきました。ご参加いただいた皆様、そしてご協力をいただいた皆様、本当にありがとうございました!

今回ご協力をいただいた皆さまのWEBサイトはこちら

三菱電機株式会社 特定非営利活動法人大杉谷自然学校

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