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企業連携事例Corporate Partnership Case Studies

四国、吉野川の上流から河口の砂浜を考える。ラフティング×砂浜ムーブメントを開催!

連携企業株式会社Happy Raft

連携・協働事例

2023年1月6日

日本自然保護協会(以下、NACS-J)は、自然海岸の減少や海ごみの問題など、海や砂浜が直面している課題の解決を目指し、砂浜を見る目を増やすべく「全国砂浜ムーブメント2022」(以下、砂浜ムーブメント)を実施しています。

この度、法人特別会員としてNACS-Jの活動を支援してくださっている株式会社Happy Raft(以下、ハッピーラフト)の協力を得て、四国を流れる吉野川でラフティングを楽しみながら砂浜を学ぶコラボレーション企画を開催しました。


砂浜ムーブメントでは、砂浜や海が直面している課題の解決を目指して、3つのアクションを呼びかけ、全国の皆さまに参加、活動いただいています。

砂浜を守る3つのアクション

  • 砂浜ノートを子どもたちに届けよう!(目標は20,000人)
  • 砂浜の生きものをしらべよう!(目標は30,000データ)
  • 砂浜や街中でごみを拾おう!(目標は350万個)

「全国砂浜ムーブメント」特設サイト

砂浜の砂は初めからそこにあるものではありません。山や岩などが雨風や川の流れによって削られ、長い時間をかけて、細かくなりながら運ばれ堆積したものが砂浜になります。

そんな上流から河口までの繋がりを感じながら、砂浜や海が抱えている課題について、楽しく学べる機会を作ることができないか考えていました。そんなとき、ラフティングなどのリバーアクティビティを提供しているハッピーラフトからお話をいただき「ラフティング×砂浜ムーブメント」が実現しました。

会場は四国、吉野川の中流域にある高知県大豊町。山に囲まれた自然豊かな町です。この大豊町を舞台に約100km先の河口の砂浜や海について学び、ラフティングを楽しみながら川のゴミ拾いをおこないました。

タイムスケジュール

まずは砂浜を学ぶワークショップ。河口の砂浜や海の魅力や課題について砂浜ノートを使いながら学んでいきます。

砂浜ノート解説の様子

前もって河口の小松海岸で集めた砂や貝殻を使ってワークショップも実施。砂の中からは、5mm未満になったマイクロプラスチックを探していきます。細かくなってしまったプラスチックを回収することの難しさを感じてもらい、ゴミをしっかりと処理することや細かくなる前にゴミを拾うことの大切さを感じてもらいました。

マイクロプラスチックを探すワークショップ

また、貝殻を使ったリース作りも実施。一人一人オリジナルのリースを作りながら、会場の横を流れる川の河口に、多様な生きものが暮らしていることを知ってもらいました。

参加者が作った作品の写真

砂浜を学ぶワークショップのあとは昼食をはさみ、いよいよラフティング。ウェットスーツを着て準備万端です。まずは、ラフティングの基本ルールを学びながら進みます。

ウエットスーツに着替えてポーズをとる参加者

ボート上の様子

慣れてきたところで流れが急なポイントの“瀬”を越えていきます。“瀬”を越えると流れの穏やかなポイントが続きます。ここでは、水に浮かんで川の流れに身を任せたり、岩場から水の中に飛び込んだりとラフティングを満喫。

水の中で泳ぐ参加者の写真

岩場に立つ参加者の写真

途中で川岸に目をやると、川の流れで削られた岩場が削られた跡を見ることができます。まさに陸地が削られ、河口の砂浜ができていることを直接見て知ってもらう機会にもなりました。

そして、今回の企画ならではの体験である川のゴミ拾いをしていきます。インストラクターの皆さんに誘導してもらいゴミの溜まりやすい場所へ。ボートに乗りながら拾ったり、岸に降りて拾ったりしていきます。マイクロプラスチックになってしまうと回収が難しいことを感じてもらった後なので、いっそうゴミ拾いにも気持ちが入ります。

力をあわせて多くのゴミを拾うことができました。ご参加いただいた皆さまありがとうございました。

ゴミ拾いをする子供の写真

集められたゴミの写真

本企画の様子は株式会社テレビ高知の「がんばれ高知!!eco応援団」で特集されました。

今回ご協力いただいた株式会社Happy Raftさまのwebページはこちら。

公益財団法人日本自然保護協会 自然のちから推進部
担当:原田、櫻井、三好、志村、岩橋
03-3553-4101  shizen@nacsj.or.jp