開く閉じる

お知らせNews

【新年のご挨拶】
あけましておめでとうございます

2026年1月1日

土屋理事長の写真

昨年の暮れに、広島県の北部、三次市を訪れる機会がありました。三良坂平和公園は、市内旧三良坂町の中心市街地を見下ろす高台にあります。この公園は、世界のどこかで戦争や核実験があった時に、住民による座り込みやさまざまな平和活動が行われてきた場所でした。

ここで1枚の絵はがきをいただきました。ジブリの美術監督を長年務められた男鹿和雄さんがこの公園を訪れた際の印象をもとに描かれた絵です。しかし、そこに描かれているのは、ごく平凡な昼下がりの公園の風景でした。平和運動をしなくても済むような世の中になってほしい、反戦の怒りや平和を願う強い心の表現ではなく、そこに暮らす人々の憩いの場としての「ごくあたりまえの風景」を描きたかったと男鹿さんはおっしゃっています。

私たちにとっての「自然」は、この「平和」と同じではないでしょうか。私たちの目指す「人と自然が共に生き、美しく豊かな自然に囲まれて、笑顔で生活できる社会」とは、ここで言う「公園」なのだと思います。ただし、「あたりまえの」自然の存続が危ないとき、地域の思いと科学的な判断にもとづいて、毅然と異議を唱え、行動を起こすことが、われわれの存在意義であることも忘れてはいけません。

会員の皆さま、そして自然保護を支えるすべての皆さま、私たちと共に、「明日をひらく」自然保護のための活動を、本年も続けていきましょう。

理事長 土屋俊幸