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自然を知るWEBマガジン「知ろう、自然のこと。」会報「自然保護」電子版

N-Cafe 会員投稿コーナー

まるっ

東京都

東 陽一
(サポーター会員)

東京都世田谷区成城の雑木林にて、まん丸の環状に虫食い跡があるシュロが。まだ葉が小さいときに食われた跡がそのまま成長したのでしょうか。東京都では外来種で、鳥による種子散布で広がっていて、稚樹がたくさん見られるのは「まる」とは言えないかも。

投稿者の画像

『尾瀬の自然保護運動史』(村串仁三郎著) のご紹介

神奈川県

高谷 秀史
(NPO尾瀬自然保護ネットワーク理事、自然観察指導員)

ネイチャーポジティブの時代にもかかわらず、全国35の国立公園で、過剰と思える観光化政策が押し進められています。日本の自然保護運動の原点であり象徴的存在の尾瀬にも、2025年9月に洗練された新しいホテルが建てられました。
本書は、大正昭和期の水力発電計画、戦後の観光道路建設反対運動、また現在に至るまで、尾瀬を巡る歴史的な市民運動の軌跡を徹底的な史料に基づき検証した大著です。著者は当NPO尾瀬自然保護ネットワークの会員であり国立公園研究の第一人者、法政大学名誉教授村串仁三郎氏。今日の国立公園制度が過剰な観光的利用優先策であり、脆弱な財政の基での管理運営体制であることを問題視し、その構造を通史的に考察しています。
NACS-J自然観察指導員を務める私としても、これからの保護活動の羅針盤として、すべての自然保護に関わる方々に強く一読を薦めたい一冊です。

投稿者の著作本の表紙画像
『尾瀬の自然保護運動史―
尾瀬の電源開発・観光開発と
自然保護運動の歴史と現状―』
著者:村串仁三郎
発行:(有)時潮社
A5判232ページ
価格:3080円(税込み)

【募集】里山や湿原の自然観察会に取り組んでいます。

宮城県

鎌田 均
(自然観察指導員連絡会みやぎ事務局長、自然観察指導員)

「自然観察指導員連絡会みやぎでは自然に親しみ自然を大切にする人を増やすことを目的に、県内の各所で春~秋に年5回の公開自然観察会と、秋と冬に年2回の会員対象の研修会を実施しています。
今年、公開自然観察会は達居森、県民の森での里山や荒沢湿原、白糸の滝・原始の森、蔵王御田ノ神湿原での山麓や高原で実施しました。公開自然観察会は数年ごとに新たなフィールドを開拓しての実施でしたが、コロナ禍やクマ騒動、温暖化などもあり、自然豊かで親しみやすい上記のフィールドならいいだろうということで継続実施中です。会員対象の研修会は冬季に泉ヶ岳で恒例のスノーシューを使った雪上自然観察研修を行いました。秋季の研修会は研修地とした奥新川遊歩道が雨天悪路のため中止となりました。
当会の会員数は現在30名弱ですが、会も設立50年近くとなり、高齢による退会などでの会員減少が課題です。しかし、野鳥の会、植物の会、森林インストラクター、ジオガイドなどでの実践者が何人もおり、トンボ、チョウ、鳥、キノコ、草花、樹木、山岳など観察対象の守備範囲が広く、ホットな情報が手に入ることが強みです。
当会に未加入の自然観察指導員の皆さん、気軽にまずは自然観察会に参加してみませんか。そして一緒にみやぎの四季の山野を楽しみましょう!

私が自然観察会で大切にしているのは、植物や生きものの名前を覚えることよりも、五感を使って自然を楽しむことです。秋の観察会では、カツラの落ち葉から漂う綿菓子のような甘い香りを楽しみ、チカラシバの穂を引っ張って力比べをして名前の由来を体験しました。また、クロワッサンのような形をしたカラスウリの種を手に取ると、「本当にクロワッサンみたい!」「自然って不思議だね~」と感動を共有しました。こうした驚きや発見が、自然を身近に感じるきっかけになると思います。自然観察会は、講師が一方的に知識を伝える場ではなく、参加者同士が発見を共有し、共に学び合える場でありたいと思っています。自然の不思議さや楽しさに共感する仲間を少しずつ増やしていきたいです。

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観察会の集合写真

2026年6月の荒沢湿原での公開自然観察会

「全国草原サミット・シンポジウムinここのえ」に参加しました

大分県

瀬口 三樹弘
(大分県自然観察連絡協議会代表、自然観察指導員)

2026年9月5日・6日、大分県九重町で「第15回全国草原サミット・シンポジウム inここのえ」が開かれました。火入れ、放牧、採草など、人々の営みによって長年維持されてきた草原という環境は、明治時代には国土の約20%を占めていましたが、現在では約1%にまで減少しています。このサミットは、草原のある地域の自治体や関係者が集い、その価値や意義を発信するとともに、保全・継承の知識や技術、課題を共有し、草原を未来へつなぐために、1995年に始まり、1年~数年おきに開催されてきました。
大分県自然観察連絡協議会は、由布岳登山口のサクラソウ群落の保全のため、シカ柵を設置作業を行っています。周辺の牧草地での野焼きに耐えるシカ柵の設置など、シカ対策を行政と一緒に進める方法を模索したく、サミットには多くの協議会メンバーも参加しました。
今回のサミットは「野焼き文化と草原のめぐみ」をテーマに開催され、地域住民の力の大切さや、草原と人々の暮らしが深く結びついていることを改めて実感しました。農学博士の渋沢寿一氏による基調講演、パネルディスカッション、4つの分科会に加え、翌日にはタデ原湿原など4つの現地見学会も行われ、草原の未来を考える大変有意義な2日間となりました。

見学会参加者の画像

現地見学会にて、ふるさと自然学校のフィールド「さとばる」で、チョウや野草の観察し、チョウの保全を目的とした草原管理を学ぶ様子


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あて先
〒104-0033 東京都中央区新川1-16-10 ミトヨビル2F NACS-J編集室
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