N-Cafe 会員投稿コーナー
2026年7月1日
Contents
頭は土筆、下半身はスギナ?
滋賀県
小原 寿子
(自然観察指導員)
2026年4月29日、滋賀県の舗装された細い農道脇で、見たことのない土筆を見つけました。横には、水の流れがあまりない水路があります。2日後にもう1本見つけたのですが、その後、除草剤が散布されたようで、一帯が枯れていました。
頭は土筆、下半身はスギナだったので、「ツクシギナ」と勝手に命名しました。スギナはシダ植物で、地下茎から伸びる栄養茎がスギナ、胞子茎が土筆と呼ばれています。通常はこれらが別々に生えるので、見つけた植物を変わった形状のスギナだと思っていたのですが、何と栄養茎の先に胞子を付けるイヌスギナやイヌドクサという、スギナによく似た植物があることを知りました! 既に実物がなく、正確な同定はできませんが、来年、また観察したいと思います。
1970年代の「忘れられた住民運動」の記録を本にしました!
千葉県
吉永 明弘
(法政大学人間環境学部教授、サポーター会員)
2026年1月に『高速道路の上に公園ができた』(辰巳哲ほか著、言叢社)が出版されました。1970年代に千葉県流山市で展開された住民運動の当事者による記録に、当時の資料と写真を加えて本にしたものです。14年にわたる住民運動の結果、住宅街の真ん中を通る計画だった高速道路が一部地下化され、その上に11カ所の緑豊かな公園がつくられました。この本にはその経過が時系列でドラマチックに記述されています。公園の近所に住んでいる私も編纂委員に加わり、この運動の意義を解説しています。完成した本を知人に送ったところ、「一気に読んだ」との感想をもらいました。
本書によって、風化しつつあった運動の詳細が後世に残ることになりました。道路問題や都市の緑に関心がある人、住民運動の成功の秘訣が知りたい人は、この本から多くのヒントが得られるでしょう。
■参考:言叢社ブログ 吉永執筆の本紹介記事
https://ubuya.hatenablog.com/entry/2026/04/28/201510
『高速道路の上に公園ができた』
辰巳 哲+「常磐自動車道公害反対運動史」編纂会
発行:言叢社
A5判304ページ
価格:2500円(税込み)
募集:観察会に自信のない方向け「森林観察リーダー養成講座」開催
愛知県
柴田 亮介
(とよた森林学校実行委員会委員、自然観察指導員)
数年前に自然観察指導員になった私は現在、愛知県(豊田市)で「森林観察リーダー養成講座」という講座の運営をしています。本講座は、自然を学びながら、【人への伝え方のコツ21選】【いきものの覚え方のコツ10選】を具体的に紹介する講座で、自然観察指導員の方々にもおすすめです。上手く伝わらない……名前が覚えられない……そんな悩みに対して、現場ですぐ使える実践的なコツを、初心者にも分かりやすく解説します。さらに「NG行動」や「NGワード」も扱うため、失敗の事前回避にもつながります。
また、本講座は「とよた森林学校」という森林環境教育の取り組みの一環です。市民が中心となり、自然観察指導員も複数名活躍されています。他にもさまざまな講座を開催していますので、ぜひチェックしてみてください。
■森林観察リーダー養成講座:
8/29(土)、9/12(土)、9/26(土)、10/10(土)、10/24(土)、10/31(土)いずれも9時30分~15時30分
■場所:藤岡交流館、木瀬市有林など
■対象:森林観察会の開催に興味のある方
■定員:15名
■参加費:6000円(6回分)
■問い合わせ:とよた森林学校実行委員会(豊田市森林課)TEL 0565-62-0602
埼玉県飯能市でのクマタカとヤマネの森プロジェクトのご紹介
埼玉県
伊藤 智明
(飯能市環境経済部森林づくり課林政アドバイザー、自然観察指導員)
飯能市は、埼玉県の南西部に位置し、都心から約50km圏内にあり、西武池袋線・池袋駅から電車を利用すれば1時間以内にアクセスが可能です。古くから西川材や西川林業地として有名な地域の中心地で、市内の約75%は森林(うち約80%は人工林)、市の木はスギです。
飯能市では現在、約1300haある市有林のうち、奥山に残る手入れ不足のスギ・ヒノキ人工林が課題です。そこで本プロジェクトでは、名栗地区の有間ダム(通称「名栗湖」)上流部エリアに残る人工林の「針広混交林化」に取り組むことで、水源涵養機能、災害防止機能、生物多様性などを向上させる「ネイチャーポジティブの森林づくり」を目指しています。また、そのシンボル種として猛禽類の「クマタカ」と哺乳類の「ヤマネ」を設定し、クマタカやヤマネの食物や巣材などにもなる動植物の生息環境に配慮した森林づくりに取り組んでいます。
具体的には、①森林整備:針広混交林化に向けた人工林の間伐、②シカ害対策:防護柵の設置・天然更新木の保護、③モニタリング:センサーカメラ調査やヤマネ調査用巣箱の設置・植生のプロット調査・鳥類のラインセンサスなどに取り組んでいます。これらの活動に詳しく、本プロジェクトにご協力いただける方は、お声がけいただければ幸いです。
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あて先
〒104-0033 東京都中央区新川1-16-10 ミトヨビル2F NACS-J編集室
Eメール:kaiho2@nacsj.or.jp(送信の際は、@を半角にしてください)




