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自然を知るWEBマガジン「知ろう、自然のこと。」会報「自然保護」電子版

N-Cafe 会員投稿コーナー

そんなふうに舌を使うんだね!

東京都

佐伯彰光(自然観察指導員)

公園の園路を歩いているとメジロの群れがキチジョウソウの赤い実を食べていました。メジロにとっては少し大きすぎるようでしたが、何回もくわえなおして、ようやくくちばしの奥へ運びます。よく見ると、舌をとても巧みに使っていて驚きました。

メジロの写真

メジロの長い舌が見える

生物多様性研究最前線に数学が活躍! ワークショップを行いました

東京都

島谷健一郎(統計推理研究所准教授、自然観察指導員)

2025年11月4~6日、長野県菅平高原にて、統計数理研究所・統計思考院ワークショップ「生物多様性と群集動態:定量化の数理と統計的推定法」を、長野県環境保全研究所の協力のもと、開催しました。今回で3回目となります。大学院生を中心に39名が参加してくれました。

ある種がある地域に生息している可能性を、確率に応じて色分けされた種の分布地図は、生物多様性評価などで広く使われています。ところで、「確率50%で生息」とはどういう意味でしょうか。「2日に一度来る」という意味なのか、「その地域を100に分けたらそのうち50に生息している」という意味なのか。分布地図の精度の向上には、この確率の意味を数学として定義するところから考え、それに応じて環境情報などからの統計的推定法を考案します。

こうした数学「も」使う生物多様性研究最前線の話を真剣な眼差しで聞き、質疑や意見が飛び交いました。夕食後はポスター会場で時間無制限の議論を続けました。3日目は、やまぼうし自然学校や峰の原高原Mineの方の案内で周辺を散策したところ、参加者はそれまで数式と向き合っていたときの厳しい表情と打って変わった明るい顔つきへ豹変(たぶん私も……)。生来は生きもの好きなのに数学「も」用いる生物多様性研究に挑む若い世代のこれからの活躍にご期待ください。

セミナーの集合写真

名古屋市相生山の道路建設撤回の署名にご協力ください

愛知県

渡辺滋子(相生山の四季を歩く会、自然観察指導員)

名古屋市の東部丘陵地の雑木林は、都市化とともにその姿を消していきました。その中で残されてきた相生山。春にはコバノミツバツツジが山を彩り、大都市には珍しく、ヒメボタルの一大生息地となっています。

2004年に、1957年の都市計画に基づく相生山の横断道路建設が着工されました。しかし2010年、名古屋市でCOP10が開催されたこともあり、当時の河村市長が自然保護などを理由に工事を中断し、2014年には計画廃止を表明しました。ところが、昨年11月、前市長の後継者と公言してきた広沢市長が道路建設を突如容認、2027年度以降着工との方針を公表しました。市はヒメボタルに配慮するため、高架とする案を採用し、繁殖期には夜間通行止めも検討するとしていますが、道路の開通による森の分断、劣化は避けられないでしょう。相生山は「名古屋の肺」、生きものたちに残された最後のすみかです。どうか、相生山を残すため、オンライン署名にご協力をお願い申し上げます。(5月末まで)

署名サイトはこちら
https://c.org/NYx2hxDGbK
相生山の今の状況はこちら
https://aioiyama.blog.fc2.com(相生山からのメッセージ)
問い合わせ
TEL:090-4791-9139(渡辺滋子)

ヒメボタルの写真

相生山のヒメボタル(写真:山 徹治)

ネイチャージャーナリングを取り入れた自然観察会

愛知県

星野芳彦(NPO法人東三河自然観察会、自然観察指導員)

私たちNPO法人東三河自然観察会は、1982年以来、愛知県豊橋市を中心とした東三河地域で活動し、現在は年間十数回の自然観察会を実施しています。

これまで、写真撮影以外にできるだけ手書きのイラストを野帳へ記録するようにしていました。現場で残した記録を再度、ペンと色鉛筆や水彩絵の具でスケッチブックに描くと、生物の特徴を再確認するとともに、生命の不思議をより感じることができます。詳しい解説を書き加えた自作のイラストは、観察会の現場で紙芝居のように活用しています。紙芝居を上手く使いながら、実物を前にすると一層印象的な観察会になります。

2025年には、参加者自身がイラストやコメントで記録する「ネイチャージャーナリング※BINGO」を始めました。「あしあと」「顔に見えるもの」「ツルツルしたもの」「赤い花」など、いろんなお題のものを自然の中で探して、イラストや気付いたことなどを書いてもらいます。子どもはもちろん、大人も絵日記を付けるように記録用紙にペンを走らせていました。

ドングリを扱った資料の写真

ドングリを扱った観察会での提示資料(A4サイズのスケッチブックに記入)


ビンゴゲームの実例

ネイチャージャーナリングを取り入れたビンゴゲーム実例。
左:小学2年生による記入例。右:星野による記入見本


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