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自然を知るWEBマガジン「知ろう、自然のこと。」

【配布資料】今日から始める自然観察「ぷらぷら漂う 海辺のプラスチック」

【今日から始める自然観察】ぷらぷら漂う海辺のプラスチック(PDF/888KB)<会報『自然保護』No.571より転載>
このページは、筆者の方に教育用のコピー配布をご了解いただいております(商用利用不可)。ダウンロードして、自然観察などでご活用ください。

海辺で何かを探す楽しみといえば、ビーチコーミング。貝殻やビーチグラス、種子や生きものの骨など、人それぞれにお宝があります。

ビーチコーマーには不人気なプラスチックも、観察してみるといろんな発見がありました。

(小島あずさ 一般社団法人JEAN)


観察しながら拾っちゃおう

イギリスのエレン・マッカーサー財団の報告書によれば、毎年少なくとも800万トン(毎分15トン)のプラスチックがごみになって、海に流入しているそうです。実際に海岸に行くと、色とりどりのプラスチックがたくさん見つかります。

海岸では 波や風の作用によって重さや大きさが同じようなものは、同じような場所に集まります。海岸線と並行に、いくつかの帯状のラインがありますので、じっくり見ながら歩いてみましょう。満潮時にできたラインには、漂着物が運ばれてきていることが多いので、丁寧に観察してください。軽くて風で移動しやすいプラスチックは、砂浜の背後地の草むらの中にも入り込んでいます。コンクリートブロックなどの脇にも、プラスチックが吹き溜まっていることがあります。

中国から来た食器洗い用の洗剤ボトル、アホウドリの死骸から回収したプラスチックごみの写真など

カキ養殖用のパイプ、海岸で採取したプラスチックの微細方などの写真

近年プラスチックによる海洋汚染が問題視されています。生きものが漁網などに絡まったり、本来のエサと似て見えるプラスチックごみを食べてしまうなど、命を脅かす問題もあります。

ごみになったプラスチックが劣化して破片化し、5㎜以下のサイズになったマイクロプラスチックは特に厄介です。最初は1個だったプラスチックごみが劣化とともに無数の破片になってしまうので、回収は困難ですし、植生帯の中に入り込むと風で転がることもなく、その場所でどんどん細かくなって砂にも入り込んでいきます。

どんなものが多いか?1位カキ養殖用まめ管12.4%、2位硬質プラスチック破片11.8%、、解説写真

ごみが帯状に溜まっている砂浜の写真
波や風の作用によって、重さや大きさが同じようなものが砂浜に帯状に溜まる。

小さくなってしまう前にクリーンアップしよう、と思ったときは、まず市町村の役場に連絡してください。海岸名やクリーンアップの予定日時を伝えると、ごみの分け方や置いておく場所などを教えてくれます。

国際海岸クリーンアップ

9~10月にクリーンアップの予定があるなら、集めたごみのデータをとって世界中で結果を共有し、海ごみの元栓を閉めるための国際海岸クリーンアップにご参加ください。

http://jean.jp/activity/


 

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