すべてのこどもに
自然を!

幼少期の教育はその後の人生に長く影響することがわかっています。(撮影:のんの)
幼少期の自然体験は子どもの心身を育み、その後の人生に大きな影響を与えるといわれています。日本自然保護協会(NACS-J)は、家庭の境遇によらず、すべての子どもに一生ものの自然の原体験を届けるプロジェクトを進めています。
多様な家庭の乳幼児に届ける
自然との豊かな体験は、子どもの心身の成長にとって大切だといわれています。また、幼少期の自然の原体験が持続可能な社会を創る力になります。
しかし、家庭の境遇による子どもの自然体験格差ができてしまっています。NACS-Jは、全国の自然観察指導員と協力し、乳幼児のための自然体験の知見とプログラムを活かし、通常の自然観察会には参加しにくい子どもたちを含め、すべての子どもに自然の原体験を届けるプロジェクトに取り組んでいます。多様な家庭が利用する保育園と自然観察指導員をつないだり、乳幼児との自然観察のテキストを発行し、子どもたちがもっと、そしてずっと笑顔で過ごせることを目指しています。
多様な家庭の小学生に届ける
乳幼児に比べると、小学生対象の自然観察会の場は存在するものの、さまざまな理由で参加しにくい家庭があります。そこで、企業や他団体、自然観察指導員と連携し、境遇によらず誰でも参加しやすい自然体験プログラムを実施しています。
地域の特性を活かし、企業の事業活動を活かすなどして、普段はなかなか体験できないユニークなプログラムを構築。従業員や地域の自然観察指導員が講師やスタッフとして参加するなど、関係者一丸となって実施しています。多様なセクターが連携することで、単なる自然体験にとどまらない、質の高いキャリア教育や自然保護教育につなげています。

福島県内の母子を招待したネイチャースクールで休耕田を湿地に再生。初めて泥や湿地の生きものに触れる子どももいた(連携先:株式会社日清製粉グループ本社)